1. |
授業の内容(Course Description) |
|
教育心理学の諸領域について概観し、教育心理学の原理を学ぶ。また、それらを教育実践における諸問題と関連付けて理解を深め、教育実践への関心を高める。 本講義では、発達と適応の2領域を中心に学ぶ。発達領域では、乳幼児期、学童期を中心に、青年期までの発達を学ぶ。具体的には、人間発達の基本を学びながら、乳幼児および児童生徒を理解し、発達・教育支援について教育現場の事例をもとに理解を深める。また、発達と教育との関係について理解を広げ、教師としての成長にも焦点をあてる。さらに、発達障害について学び、発達障害のある子どもたちに対する理解を深め、教育現場での支援について学ぶ。適応に関しては、小1プロブレムやいじめ問題など、最近の教育現場での話題を取り上げ、理解を深め、予防や支援について学ぶ。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
発達と適応の領域における基礎的な概念を学び、現在、教育現場で起こっている諸問題について多様な視点から考えることができる。発達と教育の関係について考えることを通して、子どもを理解する広い視野が養われる。さらに、教育実践への関心意欲が高まる。発達障害をはじめ、多様な子どもへの教育支援について基礎的に理解し、関心が高まる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への参加状況(20%)と期末試験(80%)で評価する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは特に指定せず、毎回授業の資料(パワーポイントの資料)を配布する。 参考図書:『小学生の生活とこころの発達』心理科学研究会編 福村出版 『学級と学童保育で行う特別支援教育』西本絹子編著 金子出版 『育ちあう乳幼児心理学』心理科学研究会編 有斐閣コンパクト
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
・授業のなかで取り上げた話題について調べ、授業内で発表する機会を作る。 ・テーマにそって、授業方法や内容を考えるという宿題を課す場合がある。その場合、いくつかの授業案を講義内で取り上げて、検討する。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
本授業は、乳幼児~青年期について学ぶ。日頃から、教育や子どもにかかわる諸問題について関心をもち、記事や文献を読むようにしてもらいたい。授業では、テーマによってグループワークを行う。また、質疑応答や意見交換の時間がある。積極的に授業に参加し、発言してもらいたい。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 発達とは:人間発達のとらえ方 【第3回】 発達と教育の関係 【第4回】 発達のプロセス(乳幼児期)と育児・保育 【第5回】 ボウルビーの愛着理論 【第6回】 ピアジェの認知発達理論とヴィゴツキーの発達理論 【第7回】 幼小連携の問題:小一プロブレム 【第8回】 発達のプロセス(児童期)と学校教育 【第9回】 児童期の発達:9歳の壁 ~思春期へ 【第10回】 児童期初期のいじめ問題を考える 【第11回】 児童期~思春期のいじめ問題 【第12回】 エリクソンの心理社会的発達理論 青年期の発達 【第13回】 発達障害と発達障害を持つ子どもたちの教育現場での姿 【第14回】 発達障害を持つ子どもたちに対する教育支援 【第15回】 まとめ
|