1. |
授業の内容(Course Description) |
|
我々は感覚を通じて種々の情報を得、それらを巧みに処理することで内外の環境に適応している。この授業では、この情報処理プロセスである感覚・知覚、学習、記憶、思考といった知性的側面と、それらに影響を及ぼす感情、動機づけといった感性的側面とを扱い、両者がダイナミックに融合し合う人間独特の情報処理メカニズムについて理解を深める。 また、人間の知性と感性のはたらきが“体感”できるように、必要に応じて実験的デモンストレーションや演習課題を交え、これらへの参加、課題提出を適宜求める。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
人間の知的・情動的活動を、心理学における情報処理的アプローチの観点から理解できる。また、心理学における代表的な実験を理解することで、実証科学に基づく人間理解を深めることができる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業内での課題と期末試験との総合評価。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト:特に指定しない 参考図書:山下冨美代・櫻井 広幸・山村 豊・井上 隆二『認知・行動のパースペクティブズ』(おうふう)
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
テキストがないため、ノートとプリントをよく整理すること。 不明な点は、心理学辞典等で調べること。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
学習意欲の高い学生の受講を望む。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ・授業ガイダンス 授業での注意事項、授業の概略 【第2回】 ・感覚と知覚(1):感覚の種類と性質 【第3回】 ・感覚と知覚(2):錯視、知覚の恒常性 【第4回】 ・感覚と知覚(3):奥行き知覚、パターン認知 【第5回】 ・感覚と知覚(4):知覚芸術 【第6回】 ・感覚と視覚(5):知覚の発達 【第7回】 ・記憶と認知(1):記憶過程、短期記憶と作動記憶 【第8回】 ・記憶と認知(2):長期記憶、知識表象 【第9回】 ・記憶と認知(3):自伝的記憶、記憶の発達 【第8回】 ・記憶と認知(4):思考と問題解決 【第10回】 ・記憶と認知(5):推論とロジカル・シンキング 【第11回】 ・記憶と認知(6):感情と記憶 【第12回】 ・記憶と認知(7):感情と認知 【第13回】 ・記憶と認知(8):創造的思考 【第14回】 ・まとめ 【第15回】 ・試験および解説
|