Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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神経・生理心理学 I 早川 友恵
選択  2単位
【こども教育】 13-1-1360-0431-15A

1. 授業の内容(Course Description)
 こころの成り立ちの背景には、脳を中心とする神経活動が存在し、こころの状態で体は変化します。こころはどのように生み出されるかという疑問に答えるため、神経活動の立場からアプローチし、生体に表れる諸現象を記録し分析することで、こころを理解しようとする分野が、神経・生理心理学です。
 神経・生理心理学Ⅰでは、神経系の基本構造や脳機能の基本を理解していきます。神経・生理心理学Ⅱでは、生理心理学的手法を紹介し、得られる結果とこころの関係について理解していきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 こころがどのような神経活動によって成立つかを説明できる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験成績・授業参加状況等を合わせて、学年末に総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考図書
  『脳の探検上』 『脳の探検下』 F.E.ブルーム他著 久保田競監訳(講談社ブルーバックス)
  『新 生理心理学〈1巻〉』藤沢清(編集)北大路書房
  『新 生理心理学〈2巻〉』柿木昇治(編集)北大路書房
  『新 生理心理学〈3巻〉』山崎勝男(編集)北大路書房
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 関連する図書を積極的に読むことを期待する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 脳とこころの議論について講述する。
【第2回】
 ヒトの脳の中枢神経系(脳)の基本構造および発達について講述する。
【第3回】
 白質および灰白質の構造と入出力、Brodmannの脳地図について講述する。
【第4回】
 静止膜電位と活動電位について講述する。
【第5回】
 興奮性シナプス後電位と抑制性シナプス後電位について講述する。
【第6回】
 神経伝達物質について講述する。
【第7回】
 脳の機能局在に関する議論と歴史について講述する。
【第8回】
 後頭葉・側頭葉の機能解剖について講述する。
【第9回】
 頭頂葉の機能解剖について講述する。
【第10回】
 前頭葉の機能解剖について講述する。
【第11回】
 共感(ミラー・ニューロン)の神経基盤について講述する。
【第12回】
 報酬系の機能解剖について講述する。
【第13回】
 情動回路の機能解剖について講述する。
【第14回】
 自律神経の機能解剖について講述する。
【第15回】
 まとめ、講義内容に関する質疑・応答等を行う。