1. |
授業目標 |
|
自分を取り巻くさまざまな人間関係について、現代社会の諸課題とともに深く学ぶことを目標とします。とくに、コミュニケーションに「ずれ」が生じたり、当然と思ってきた関係性に「ひび」が入ったりといった日常的な問題について、客観的に考えてみる視点、当たり前を疑ってみる視点を養うことを目標とします。主に社会学のアプローチに近い内容ですが、一つの学問の領域にとらわれることなく、良好な人間関係とは、そして大学で学ぶこととは、といったテーマについてさまざまな事例を挙げて話し、発表をしあいながら、自分の考えを深めます。
|
2. |
授業概要 |
|
この授業には次のような3つの柱があります。まず、非言語的なものも含めてのコミュニケーション力を高めること。次に、自分と、自分たちのアイデンティティについてじっくり考えることで、自分と他者、あるいは地域社会や国際社会についての認識を深めること。そして、何のために大学に入り、何のために学ぶのか、1年生のあいだに自分なりに考えることです。 それらをふまえて、「友達づくり」とは異なる、生涯にわたる豊かな人間関係の形成とはどのようなことを意味するのか、ということについて少しでも体感し、体得することを目指します。
|
3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
|
授業の復習をすることとともに、みずからの周りの人間関係をあらためて見つめ直す習慣をつけてください。
|
4. |
授業計画 |
|
第1回 オリエンテーション 自分と他者 第2回 コミュニケーションを学ぶ(1)―傾聴する― 第3回 コミュニケーションを学ぶ(2)―共感を伝え合う― 第4回 コミュニケーションを学ぶ(3)―自分を伝える― 第5回 コミュニケーションを学ぶ(4)―場面に合わせて対話をする― 第6回 アイデンティティ(1)わたしは誰か 第7回 アイデンティティ(2)私の性別 第8回 アイデンティティ(3)私たちとは誰か―家族、学校、地域― 第9回 アイデンティティ(4)ナショナリズムというものについて―沖縄― 第10回 アイデンティティ(5)ナショナリズムというものについて―領土の相互関係― 第11回 学校の役割(1)社会の中の学校 第12回 学校の役割(2)学校化する社会 第13回 なぜ大学で学ぶのか(1)『当たり前を疑う社会学』(好井裕明著、光文社、2006)を手掛かりに考える 第14回 なぜ大学で学ぶのか(2)『影の学問、窓の学問』(ダグラス・ラミス著、晶文社、1982年)を手掛かりに考える 第15回 まとめ
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
授業ごとの積極的な取り組みと期末レポートを合わせて評価します。
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
授業ごとにプリントを配布します。参考図書は授業内で提示します。
|
7. |
その他 |
|
口頭発表がとても多い授業です。
|