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授業目標 |
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専門的な科学技術や情報化社会について学ぶ際に、それらを開発し利用する人間の行動や心の働きについて理解を深めることが重要になります。そこでこの授業では、日常の私たちの行動に様々に影響を与えている心の働き、人格(パーソナリティ)、そして対人関係についての基本的な知識について正しく理解できるようになることを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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各回の授業は講義、ビデオの視聴、ディスカッション、レポート作成から構成されます。 人格(パーソナリティ)についての代表的な理論を紹介し、人格の様々な理解の仕方を学びます。そして同時に、心理テストをとおして自分の性格についての理解も深めます。さらに、人格と対人関係がどのように関係しているのかについて学習し、他者についてより深く理解することを学びます。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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テキストを授業前に十分に読んでおいてください。そして、専門用語の意味について事前に調べておいてください。
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授業計画 |
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第 1 回:ガイダンス 授業のオリエンテーション 第 2 回:情報化社会と心理学 情報化社会のなかでの心理学の役割について考えます。 第 3 回:人格(パーソナリティ)の概念 人格(パーソナリティ)とはどういうものなのかについて学習します。 第 4 回:人格研究の歴史 人間の人格がどのように研究されてきたかについて学びます。 第 5 回:類型論 クレッチマー、ユングらの人格理論を学びます。 第 6 回:特性論 オールポート、アイゼンクらの人格理論を学びます。 第 7 回:フロイトの人格理論① フロイトの人格理論について学びます。 第 8 回:フロイトの人格理論② 個人の人格が対人関係にどのように反映されるかについて学びます。 第 9 回:ロジャーズの理論 ロジャーズの来談者中心療法にみられる考え方について学びます。 第10回:心理テスト① 心理テストの仕組みについて学びます。 第11回:心理テスト② Y-G性格検査を実施して、自分の性格について学びます。 第12回:対人関係とパーソナリティ 人格の特徴が対人関係にどのように影響するのかについて学びます。 第13回:対人関係の質 物語の場面を分析することで、人と人との相互作用について学びます。 第14回:青年期について 青年期の特徴、対人関係について学びます。 第15回:定期試験、まとめ 前期分の授業の総括をします。
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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人格(パーソナリティ)について正しく理解でき、自分の性格についての理解を深めることができること、さらに、それらの知識をもとにして、人格特性と対人関係との関連について正しく理解できることが合格基準になります。 全体の2/3以上の出席を満たすこと、課題レポートを提出することで学期末テスト受験を認めます。授業成績は学期末テストによって評価します。学期末テストで60%以上得点することをもって合格とし、さらに点数に応じてA/B/C評価を分けます。また原則として、再試験は行いません。
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使用テキスト及び使用教材 |
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『徹底図解 心理学 生活と社会に役立つ心理学の知識』、青木紀久代/神宮英夫編著、新星出版社、本体1500円 それに加えて、以下の書籍のいずれかを選択しレポートを作成してもらいます。 『横道世之介』吉田修一著、文春文庫 『四畳半神話大系』森見登美彦著、角川文庫 『名前探しの放課後』上下巻 辻村深月著、講談社文庫
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7. |
その他 |
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