Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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空間芸術論2(Vision and Technology in Art 2) 井手 眞
2年 後期 基礎分野選択 2単位
【柔整・後】 13-1-0597

1.
授業目標
この授業は、20世紀に芸術はなぜ大きく変化したのか、現代美術が何を描いているのか分からなくなったのはなぜか、どこが芸術なのか、芸術が理解できないのはなぜかを学習し、理解を深めるようにします。その中で、空間認識と平面・立体認識の変化がどう表現方法に影響したのかを理解を深めるようにします。これらを前期・後期合わせて学習します。
2.
授業概要
この授業は、前期を受講していることを前提としています。
この授業は、おもに講義形式でおこないます。ビデオ鑑賞や絵画のスライドを用い、より理解を深められるようにします。後期では、第一次世界大戦後のヨーロッパからシュルレアリスムなどモダン・アートの変遷、近代デザインの確立、そして現代までのアートの変遷と戦争やコンピューターなどの科学技術との関係性を考えて、20世紀のアートの中心となった表現方法と思想を学習します。
3.
準備学習(授業時間外の学習)
「[カラー版]20世紀の美術」を読み、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておいてください。
また、変革の激しい20世紀に芸術を追求した人々の生き方を想像しながら学習してください。
基本的にレポートの書き方については、個人で繰り返し学習をしておいてください。
課題制作は、試作を繰り返すことで考えがまとまり精緻化されます。なんども試行錯誤することを心がけて試作をするようにしてください。
4.
授業計画
【第1回】 前期講義概要・第1次世界大戦後のヨーロッパ
【第2回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(1)—ダダ的反抗と夢の開拓(1)
【第3回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(2)—ダダ的反抗と夢の開拓(2)
【第4回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(3)—ダダ的反抗と夢の開拓(3)
【第5回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(4)—抽象と構成(1)
【第6回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(5)—抽象と構成(2)
【第7回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(6)—抽象と構成(3)
【第8回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(7)—アール・デコ・後期課題説明
【第9回】 モダン・アート―大戦と大戦の間のアート(8)—アール・デコ・第二次世界大戦
【第10回】 モダン・アート―第二次世界大戦後から80年代までのアート(1)—抽象表現主義(1)
【第11回】 モダン・アート―第二次世界大戦後から80年代までのアート(2)—抽象表現主義(2)
【第12回】 モダン・アート―第二次世界大戦後から80年代までのアート(3)—ポップ・アート
【第13回】 モダン・アート―80年代から現代までのアート
【第14回】 ビデオ鑑賞:フラクタル理論について
【第15回】 20世紀のアートから現代まで―まとめ・課題総評
5.
成績評価の方法、基準
後期課題の制作物とレポートを成績評価とします。また原則として再試験は行いません。
提出日より遅れて提出した場合は、特別な理由がないかぎり評価しません。
毎回出欠をとり、2/3以上の出席に満たない学生の課題とレポートは評価しません。
6.
使用テキスト及び使用教材
末永照和=監修「[カラー版]20世紀の美術」(美術出版社)前期と同じテキストです。
課題制作のための材料及び道具が必要になります。
レポートは、A4普通紙にワープロで制作すること
7.
その他