1. |
授業目標 |
|
産業立地論の基礎を学びます。
|
2. |
授業概要 |
|
原子力災害を起こした東京電力福島第1原子力発電所はなぜ福島県に立地したのか、デパートはなぜターミナル駅に立地するのか、戸建て住宅はなぜ郊外に立地するのか、保育所はどこに立地すると便利なのか。この授業では経済主体(企業・政府・家計)の最適立地行動を輸送費最小の原理から考察します。
|
3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
|
■毎回、次回の講義資料を配布するので、事前に何がわからないのかをあらかじめはっきりさせておくことが必要です。 ■新聞等をこまめに読み、経済主体の立地選択の要因に関心を持ってください。 ■さらに勉強するために 【初級】 ・富田和暁(2006)『地域と産業(新版)』原書房 ・鈴木洋太郎(2009)『産業立地論』原書房 【中級】 ・松原 宏編著(2009)『立地調整の経済地理学』原書房 ・山本健児(2005)『経済地理学入門:地域の経済発展』原書房 ・P.ディッケン&P.E.ロイド/伊藤喜栄監訳(2001)『改訂版 立地と空間 上下』古今書院。 【上級】 ・松原 宏(2006)『経済地理学:立地・地域・都市の理論』東京大学出版会 ・柳井雅人編2004)『経済空間論:立地システムと地域経済』原書房 ・杉浦芳夫(1989)『立地と空間的行動』古今書院
|
4. |
授業計画 |
|
第 1 回 はじめに 第 2 回 A.Weberの立地三角形と輸送因子:製鐵業の高炉立地 第 3 回 立地三角形の修正と労働因子:家電メーカーの海外進出 第 4 回 立地三角形の偏倚と集積因子:規模経済と輸送費 第 5 回 立地集積から立地分散へ:価値連鎖と生産工程地理的分割 第 6 回 企業の成長と最適立地:ローカル基準からグローバル基準へ 第 7 回 チューネン圏の形成:輸送費と位置地代 第 8 回 農業産地のグローバリゼーション 第 9 回 農業的土地利用から都市的土地利用への展開 第10回 W.クリスタラーの中心地理論と市場原理:中心地の階層性 第11回 交通原理と隔離原理による中心地体系の偏倚 第12回 中枢管理機能と都市システム 第13回 チェーン店の立地戦略:イオンとセブン&アイとの対決? 第14回 産業立地が創出する場所の力とは 第15回 総復習
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
■①出席・感想文点:25点→毎回、授業に関する感想文の提出を求めます・記載内容によって1~2点の幅があります。累積点の上限は25点です。 ■調査課題:25点(授業で調査内容、提出日等を指示します)。 ■期末試験:50点
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
テキストは、富田和暁(2006)『地域と産業(新版)』原書房、です。その他適宜、資料を配布します。
|
7. |
その他 |
|
■オフィスアワー ・授業期間内:火曜日~木曜日のお昼休み、研究室。 ・授業期間外:メール等でアポイントを取ってください。
|