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授業目標 |
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私たちは日々の生活の中で、税金を払っています。買い物の際には消費税を払います。働いて給料をもらうようになると、所得税を払うことになるでしょう。また、家や土地などの資産を所有している場合には税金がかかりますし、その資産を誰かに贈与や相続する時にも税金がかかる場合があります。一方、会社も税金を支払っています。このように税金は私たち生活の様々な部分に入り込んでおり、税制の改正が政治の大きな問題ともなっていることは周知のとおりです。しかし、私たちはどうして税金を払っているのでしょうか。どのような種類の税金があるのでしょうか。社会保険料と税金とは何が違うのでしょうか。「公平に」課税するとはどういうことなのでしょうか。日本の税制の特徴は何なのでしょうか。この講義ではこのような基本的な問題について学び、今日の税制問題について理解を深めることを目標としています。
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授業概要 |
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租税の本質的な内容と同時に、主要な租税について各論的に学んでいきます。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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新聞やニュースなどで、財政・税制に関するものが日々報道されているので、その中でわからないことがあった際、その都度調べていけば、良い勉強になります。今日、多くのことがインターネットで調べることができますし、下に挙げる参考文献も利用すれば基本的な制度の内容について詳しく学ぶことができるでしょう。
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4. |
授業計画 |
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第 1 回 イントロダクション、租税とは何か 第 2 回 日本の租税制度と財政(1) 第 3 回 日本の租税制度と財政(2) 第 4 回 租税の原則 第 5 回 税の「公平性」 第 6 回 所得税(1) 第 7 回 所得税(2) 第 8 回 法人税 第 9 回 消費税(1) 第10回 消費税(2) 第11回 相続税と贈与税 第12回 地方税:住民税 第13回 地方税:事業税 第14回 地方税:固定資産税 第15回 定期試験、まとめ
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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期末の筆記試験によって評価します。
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使用テキスト及び使用教材 |
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テキストは特に指定しませんが、以下のものが良い参考文献となるでしょう。 ・『図説 日本の税制(平成24年度版)』、財経詳報社、2012年。 ・佐藤進・伊東弘文『入門租税論-改訂版-』、1994年。 ・神野直彦『財政学 改訂版』、有斐閣、2007年。
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7. |
その他 |
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租税の問題は財政全体の中の1つの領域でもあることから、 「財政学Ⅰ・Ⅱ」を同時に履修されることをおすすめします。
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