1. |
授業目標 |
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①この授業は、中学社会科の各分野の成り立ち、目標、構造を理解し、中学生という前期中等教育の段階における生徒の社会認識の特色を踏まえて学習指導案を作成し、模擬授業を行い、中学社会科の地理・歴史・公民各分野の授業作成の基本を学ぶことを目標とします。 ②高等学校地理歴史科教育の成り立ち、目標、構造を理解し、高校生という後期中等教育の段階における生徒の社会認識の特色を踏まえて学習指導案を作成し、模擬授業を行い、高等学校地理歴史科の地理A、地理B、世界史A、世界史B、日本史A、日本史Bという各科目の授業作成の基本を学ぶことを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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最初はテキストを4人グループで読み、社会科教育と地理歴史科教育の成り立ち、目標、構造を理解します。次にテキストの読みに慣れたところで、受講者個人で分担してテキストを読み、発表する形に移行します。テキストをある程度まで読んだ段階で、各自が学習指導案を作成し、模擬授業をします。授業はこのように演習形式で行います。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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第1にテキストを読み込んでください。テキストは教科教育学の論文ですが、きちんと読んでゆくと社会科教育と地理歴史科教育の方法が理解できます。これを踏まえて模擬授業の学習指導案を各自が作成できる段階までゆくためには、この本はもとより中学校社会科各分野の教科書と高等学校地理歴史科の各科目の教科書を読むことが必要です。授業で問題意識を自分のものにしてその上で教科教育学の論文を読むと、教科書の読み方がわかります。最初は大変ですが、順序を追って読むことに慣れてゆきましょう。
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4. |
授業計画 |
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【第 1 回】オリエンテーション ・授業の進め方、受け方 ・テキストの読み方 ・評価の仕方 ・資料の探し方 【第 2 回】テキストを読む(1) ・本の読み方、目次のとらえ方 ・「第1章 中学校社会科教育の意義と課題」 【第 3 回】テキストを読む(2) ・本の読み方、目次のとらえ方 ・「第2章 中学校社会科教育論・実践の歴史」 【第 5 回】テキストを読む(4) ・「第3章 中学校社会科教育の目標論・学力論」 ・「第4章 中学校社会科教育の内容編成論」 【第 6 回】テキストを読む(5) ・「第5章 地理的分野の内容と学習指導」 ・「第1節 地理的分野の内容構成」 ・【第2節 地理的分野の学習指導計画」 【第 7 回】テキストを読む(6) ・「第6章 歴史的分野の内容と学習指導」 ・「第1節 歴史的分野の内容構成」 ・「第2節 歴史的分野の学習指導計画」 【第 8 回】学習指導案を作る(1) ・学習指導案とは何か? ・中学校社会科地理的分野の教科書を読み方 【第 9 回】学習指導案を作る(2) ・学習指導案とは何か? ・中学校社会科歴史的分野の教科書の読み方 【第 9 回】模擬授業を行う(1) ・中学社会科地理的分野 【第10回】模擬授業を行う(2) ・中学社会科歴史的分野 【第11回】討論「模擬授業を行って」 ・「第1章 地理歴史科教育の意義と課題」 【第12回】テキストを読む(7) ・「第2章 地理歴史科教育論・実践の歴史」 【第13回】テキストを読む(8) ・「第3章 地理歴史科教育の目標論・学力論」 【第14回】テキストを読む(9) ・「第4章 地理歴史科教育の内容構成論」 【第15回】まとめ
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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成績は学習指導案の評価 50% 模擬授業の評価 50%
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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社会認識教育学会編 編集責任者:棚橋健治 児玉康弘 梅津正美『中学校社会科教育』(学術図書出版社 ¥1900+税) 社会認識教育学会編 編集責任者:棚橋健治 溝口和宏 桑原敏典『公民科教育』(学術図書出版社 ¥1900+税)
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7. |
その他 |
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文部科学省発行『中学校学習指導要領』(東山書房 ¥232+税) 文部科学省発行『高等学校学習指導要領』(東山書房 ¥560+税)
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