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授業の内容(Course Description) |
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①フィールドワークで自ら調査し、考えたことを文章にする技法を学ぶ。 ②さまざまなデータを利用して、論理的思考と客観的分析能力を養う。 ③社会人としての基礎的能力を会得する。 この演習では、地理学的手法を用いて観光集落や観光地の分析手法、および研究方法の基礎を学ぶ。 レクリエーションやレジャー活動の地域的展開に伴い、農山村においては、既存集落の変貌や新しい観光集落の形成が見られる。従来の農山漁村的生産活動が、徐々に多様化、高度化し、いわゆる観光集落が成立してくる。リゾートもそのひとつである。観光客の観光活動が、その集落の形成や発展において重要な役割を演じ、観光活動と集落がひとつの有機体としての機能をもつ場合を「観光集落」として位置付けることができる。このような集落について、その形成過程、成立の諸条件を検討することは、観光地研究のもっとも基礎的作業であると担当者は考えている。 受講生自らテーマをみつけフィールに出て調査し、またゼミで発表し論文にまとめる。またこの演習で研究成果を発表することを通して、人との接触の中で仕事に取り組む姿勢やコミュニケーション能力など、社会人として必要とされる基礎的能力を養う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・自らのフィールドワークを通して、説得力のあるレポートを作成する。 ・レポートの書き方をマスターする。 ・プレゼンテーションの技法を会得する。 ・ 社会人としての基礎的能力である主体性・実行力・課題発見力・創造力・情報発信力・コミュニケーション能力などを修得する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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評価は受講生のプレゼンテーションの的確さ・質疑応答への参加状況・フィールドワークに基づくレポートのできばえなどで判定する。なお4回以上欠席した場合はその時点で不合格とする。レポートは15回目のまとめと評価の時間に提出してもらう。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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とくには指定しないが、講義中にプリント資料を配付する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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予習と復習に役立てるために、また受講生が講義の内容の理解を深め、知識を整理するために以下の書物の講読を薦める。 ・ 多方一成ほか(2001):『現代社会とツーリズム』 東海大学出版会, 194p. ・ 仁平尊明ほか編(2005):『地域調査ことはじめ −あるく・みる・きく−』ナカニシヤ出版, 264p. ・ 佐藤 慶(2008):『観光化する社会 −観光社会学の理論と応用−』ナカニシヤ出版, 192p. ・ 神田孝治編(2009):『レジャーの空間 −諸相とアプローチ−』ナカニシヤ出版, 270p. ・ 神田孝治編(2009):『観光の空間 −視点とアプローチ−』ナカニシヤ出版, 284p.
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この演習を受講する学生には、夏休み中(後期の開始直前)に草津温泉で実施するフィールドワークに参加してもらう。 講義の流れは概ね以下の通りであるが、進行状況によっては変更することがある。 なお、希望者をつのり学年末にマレーシアの首府クアラ・ルンプルの巡検を実施する。5つ星ホテルに宿泊し、ホテル見学をするとともにその経営方針や経営内容の聞き取りをする。また熱帯雨林・ゴム園なども訪れ、イスラム文化・華人文化がどのように観光と結びついているのかを考える。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ1 【第2回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ2 【第3回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ3 【第4回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ4 【第5回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ5 【第6回】 草津温泉におけるフィールドワークのまとめ6 【第7回】 レポートのプレゼンテーション1 【第8回】 レポートのプレゼンテーション2 【第9回】 レポートのプレゼンテーション3 【第10回】 レポートのプレゼンテーション4 【第11回】 レポートのプレゼンテーション5 【第12回】 レポートのプレゼンテーション6 【第13回】 レポートのプレゼンテーション7 【第14回】 マレーシア・フィールドワークの調査項目の検討 【第15回】 まとめ(ゼミ報告書の作成)
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