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授業の内容(Course Description) |
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日本では「総合保養地域整備法(リゾート法)」(1987年)が制定され、国・自治体・企業が一体となり、リゾート開発が進められてきた。しかし欧米にみられるような大規模かつ本格的なリゾート開発に比べれば、日本のリゾート開発はまだまだ歴史は浅く成熟していない。 余暇生活の充実、地域振興の目的・手段として本格的なリゾート開発が進んできたが、時代の流れとともにリゾートのあり方が大きく変化しているのも事実で、今日では時代に合ったリゾートの新しい再編・整備が大きく求められている。 一方でリゾートホテル・旅館の再生事業、タイムシェアによるリゾート宿泊ビジネス(会員制)、「魅力的なリゾートタウン・観光まちづくり」などの動きも新たに生まれ、新しい展開を示しているところもある。またリゾートでのウエディング事業、ショッピング(アウトレット)事業等も活況を呈している。 今後は、リゾートに対する新しい需要への対応、観光整備と環境問題、自然との共生が重要課題になってくる。 本講座では、「魅力あるリゾート地とは?」をテーマに、国内外のリゾート地を事例研究する中から、その魅力の要件および今後のリゾート整備のあり方を多角的に研究していきたい。 また、「テーマリゾート(ディズニーリゾート)は、観光地かリゾート地か?」等、その違いを一緒に考えていきたい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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秋期ではリゾート施設の整備の意義と役割、魅力あるリゾートの要件、日本および世界のリゾート開発・整備、リゾート開発の具体例、新しいリゾートの動き(会員制リゾートホテル・リゾートウエディング・アウトレットモールほか)等についての理解を目標としたい。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への出席・発表状況を50%、期末試験・レポート結果を50%として総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。毎回、テーマに応じた講義プリントを配付する。 参考文献:『リゾート開発計画論』丸田頼一 著(ソフトサイエンス社) 『国土計画 地域開発と観光リゾート計画』石井 一郎 著(鹿島出版会) 『リゾート再生と地域振興』土肥健夫 著(学芸出版社)ほか
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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前週に資料収集(インターネット・専門誌・書籍等から)の内容を連絡するので、準備して授業に臨むこと。 また、授業の最初に「前回の授業のポイント」を発表してもらうので、よく復習しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義は一方的にならないようにしたいため、積極的に発言・発表してほしい。自分の好きな国内外のリゾート地は?ぜひ行ってみたいリゾート地は?各自で調べてほしい。プレゼンの勉強を兼ねて発表の機会を設けたい。(成績加点) 発表することによって、社会人基礎力として必要なプレゼンテーション能力を養成したい。ただし、授業中の私語に対しては厳しく対処するので十分注意してほしい。 この授業では、「考える→自分の言葉で表現する」訓練をすることによって社会人基礎力を育成したい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業方針・講義計画説明 【第2回】 テーマリゾート(ディズニーリゾート)は、観光地かリゾート地か? 【第3回】 リゾートと観光地の違いとは? 【第4回】 リゾート開発における「マリーナ/ビーチ」整備の意義と役割(「みなとオアシス」政策) 【第5回】 リゾート開発事例研究(海洋型リゾート) 【第6回】 リゾート開発事例研究(山岳・高原型リゾート) 【第7回】 リゾート整備の方法(Part.1 事例研究) 【第8回】 リゾート整備の方法(Part.2 事例研究) 【第9回】 日本のリゾート開発・整備(Part.1 事例研究) 【第10回】 世界のリゾート開発・整備(Part.2 事例研究) 【第11回】 リゾートの今日的意義 【第12回】 リゾート開発における「リゾートホテル・温泉地」整備の意義と役割 【第13回】 新しい観光政策(観光圏とリゾート) 【第14回】 リゾートの新しい潮流(会員制リゾートホテル・リゾートウエディング・アウトレットモール) 【第15回】 魅力的なリゾート開発・整備のありかた
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