Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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社会科・地理歴史科教育法 II 澁澤 文隆
教職  2単位
【教職】 13-1-1331-3233-10

1. 授業の内容(Course Description)
 中学校社会科や高等学校地理歴史科は内容的な教科であり、授業改善のポイントは教材研究にあることを理解し、具体的な事例を通して教材開発のための着眼点や教材化の工夫などについて考える。その際、社会科という教科の特質を踏まえ、地理教材、歴史教材を主対象にして検討する。また、現実には社会科嫌いの生徒が多いことや学習指導要領の改訂のポイントを踏まえ、生徒の興味・関心の喚起や習得と活用の関係に留意した取り扱い、教材開発の工夫等について分析、考察する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1 内容的な教科である中学校社会科や高等学校地理歴史科では、教材研究が必要不可欠であり、それが授業づくりの生命線になっていることを理解し、教材研究、教材開発の視点や方法、留意点の習得に意欲を持って取り組む能力や態度をはぐくむ。
 2 社会科教育の特質を考慮した授業改善や社会科における習得と活用(探究)の学習に関心を持ち、それらを具体化し推進する社会科の指導計画案を作成する能力を身に付ける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 次の点を総合して判定する。
 期末テストの出来(50%)、レポート等の出来(30%)、授業の出席、参加状況(20%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出版
 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』教育出版
 なお、参考文献は授業の中で適宜紹介する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前時の最後に、次時のテーマや課題等について確認するので、それを踏まえてテキストの該当箇所を熟読したり、事前に調べたり資料収集などして授業に参加するよう努めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ワークショップや話し合い等の活動が多く、その説明を授業の最初に行うので遅刻は厳に慎むこと。また、活動のためのグループは随時編成するので日ごろの仲間の壁を乗り越えての出会いを楽しみ、積極的に参加するよう努めてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 社会科3分野の特質と扱い方を考える 
【第2回】
 社会科らしい学習指導の構成を考える
【第3回】
 学習目標と指導目標の違い、本時の目標の書き方を考える。
【第4回】
 目標、指導との一体化を図る評価のポイントを考える
【第5回】
 社会科の指導案を書いてみよう-3つの欄、3つの段階
【第6回】
 単元レベルの指導案作成に挑戦
【第7回】
 指導案作成の事例研究1-世界から見た日本の気候
【第8回】
 指導案作成の事例研究2-産業革命と欧米諸国
【第9回】
 模擬授業に挑戦1-「ヨーロッパ州をながめて」
【第10回】
 模擬授業に挑戦2-「首都・東京と各地との結びつき」
【第11回】
 模擬授業に挑戦3-「モンゴルの襲来と日本」
【第12回】
 模擬授業に挑戦4-「明治維新の三大改革」
【第13回】
 模擬授業に挑戦5-「資源・エネルギー問題」
【第14回】
 学力保障に結びつく教材研究-「各国の標準時と日本との時差」
【第15回】
 学力保障に結びつく資料活用ー森林面積の減少のグラフ