1. |
授業の内容(Course Description) |
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古代オリエントの歴史を概観する。楔形文字の粘土板をはじめとする原典史料を読み解きながら、メソポタミア人のもたらした官僚機構、社会制度、信仰体系などについて述べる。今年度は扱う対象をメソポタミアからシリア・パレスチナ~エジプトに広げ、Ⅰでは前2千年期末期(青銅器時代終焉期)の政治・経済・社会の変化について概観する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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今、私たちを悩ませている様々な社会矛盾の芽が遠い過去にさかのぼり、それがどのようにして生じたのかを理解し、自分の言葉で語れるようにすることを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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テストとレポートの成績を総合して評価する。(受講者数により変更の可能性あり。)出席は取らないが評価は非常に厳しいので、特に就職を控えた4年生は十分検討の上受講してほしい。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用せず、毎回の授業で配布するプリントの中で、随時参考文献を紹介する。このテーマに関して、日本語の手ごろな参考文献は非常に少ないことを断わっておく。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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プリントで紹介された参考文献の該当箇所を熟読しておくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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受講生の多くは、この分野にあまりなじみがないと思われるので、できる限りわかりやすく説明するつもりである。但し、やる気も努力する気もなく、安易に単位だけ取ろうと思っている者は容赦なく落とすので、ご遠慮頂きたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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授業初日に改めて発表する。 【第1回】 ガイダンス 【第2回】 通史概説(1)前3千年紀 【第3回】 通史概説(2)前2千年紀 【第4回】 前2千年紀末期のメソポタミア 【第5回】 前2千年紀後半のシリア・パレスチナ 【第6回】 ハビルと古代イスラエル人(1) 【第7回】 ハビルと古代イスラエル人(2) 【第8回】 海の民と東地中海世界(1) 【第9回】 中間テスト 【第10回】 海の民と東地中海世界(2) 【第11回】 ヒッタイトの滅亡と青銅器時代の終焉 【第12回】 気候変動 【第13回】 システムの崩壊 【第14回】 鉄器時代の始まりと東地中海世界の再編 【第15回】 期末テスト(レポートに変更の可能性あり)
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