Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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考古学特殊講義2B- I 高木 暢亮
選択必修  2単位
【史】 13-1-1340-1854-07

1. 授業の内容(Course Description)
 弥生時代は日本列島に水田での稲作が普及した時代である。そのため、弥生人の主食は米であるという認識が前提条件とされ、狩猟や漁撈活動といった農耕以外の生業活動に関心が払われることは少なかった。この授業ではこれまであまり注目されてこなかった、弥生時代の狩猟や漁撈活動に焦点を当てることにしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 農耕、特に稲作のみに注目する傾向があったこれまでの弥生時代研究の問題点を認識することを目的とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 テストを行う。出席状況も評価の対象とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特に指定しない。必要に応じてプリント等を配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 必要に応じて参考図書を紹介するので目を通しておくことが望ましい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 出席状況も成績評価の対象とします。そのつもりで授業を受けてください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 農耕社会の食糧事情
【第3回】
 弥生社会のイメージとその変遷
【第4回】
 農耕社会における狩猟採集活動
【第5回】
 水田漁撈とはなにか
【第6回】
 民俗例からみた日本の水田漁撈
【第7回】
 弥生時代の水田漁撈
【第8回】
 縄文時代の生業活動との比較
【第9回】
 考古資料からみた弥生水田の生産性
【第10回】
 弥生人はどのくらいコメを食べていたのか
【第11回】
 狩猟対象からみた弥生時代の狩猟活動
【第12回】
 人骨からみた弥生人の栄養状態
【第13回】
 弥生時代の稲以外の栽培植物
【第14回】
 弥生時代の生業活動研究の問題点
【第15回】
 まとめと試験