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授業の内容(Course Description) |
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本授業は、社会調査の重要な技法の一つであるフィールドワークとは何かについての基礎的理解を形成し、それを実践するために必要となる知識と技術の修得をめざすものである。フィールドワークの入門書とフィールドワークの研究成果である民族誌をあわせて読み込み、フィールドワークの基礎知識を獲得するとともに、フィールドワークにおいて用いられる個々の調査法(観察やインタビュー)の実践練習を適宜授業内に採り入れ、実際的な調査技術の習得もはかっていく。 質的調査の代表的技法であり、社会認識の不可欠のツールとして今日広く利用されているフィールドワークを学ぶことは、単に一つの調査法を知ることにとどまらない、社会を見る新たな眼を獲得することにもつながっていくだろう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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フィールドワークについての基礎的理解を形成する。後期授業「社会学フィールドワーク」でフィールドワークを実践するための準備をととのえる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席、授業中の発表、実習課題、および期末に提出してもらうフィールドワーク計画書を総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:佐藤 郁哉『フィールドワーク(増補改訂版)』新曜社、2006年。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回授業でとりあげる箇所について予め読みこみ、授業内でのディスカッションに備える。授業内で行う実践演習ごとにレポートをまとめ、提出する。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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履修者多数の場合は選抜を行う可能性もあるので、履修希望者は第一回目の授業に必ず出席し、履修許可を得ること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(1):フィールドワークとは? 【第2回】 イントロダクション(2):フィールドワークの歴史 【第3回】 フィールドワーク入門書を読む(1) 【第4回】 フィールドワーク入門書を読む(2) 【第5回】 フィールドワーク実践練習(1):参与観察 【第6回】 フィールドワーク入門書を読む(3) 【第7回】 フィールドワーク実践練習(2):構造化されたインタビュー 【第8回】 フィールドワーク入門書を読む(4) 【第9回】 フィールドワーク実践練習(3):自由なインタビュー 【第10回】 フィールドワーク入門書を読む(5) 【第11回】 民族誌を読む(1) 【第12回】 民族誌を読む(2) 【第13回】 民族誌を読む(3) 【第14回】 民族誌を読む(4) 【第15回】 フィールドワークの実践に向けて:後期授業への橋渡し
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