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授業の内容(Course Description) |
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【時間の哲学】 時間は、ひとが生きていくうえでつねにかかわっている事象である。それ故、古来から哲学の問題とされてきた。「時間」という単語を私たちは通常なにも意識せずに用いているが、そもそも時間とはいかなる内実をもつのであろうか。さらには、時間はどのような問題をはらむのであろうか。本講義では、この時間という問題を、哲学の問題として専門的に扱うだけではなく、社会、文化、物語、芸術などで取り上げられる仕方と連関させながら、時間の本性そして時間という事象が含意する諸問題にアプローチしていくことを試みる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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時間という事象がはらむ諸問題を、歴史的な文脈を顧慮しつつ、自らの言葉で考察することができることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(30%)講義へとの積極的参加と、リアクションペーパーへの回答。 試験(70%) 試験欠席者は、0点の評価となるので注意すること。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜、授業内で指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。 ・講義への出席前に、前回の内容を復習しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外として、必ず定時に着席していること。 ・必ず学生書を所持するようにすること。 ・受講希望者は必ず1回目の授業に出席すること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 社会における時間の捉え方(原始・古代共同体における場合) 【第3回】 社会における時間の捉え方(近代おける場合) 【第4回】 物理学における時間探求の歴史 【第5回】 哲学における時間論(古代ギリシア) 【第6回】 哲学における時間論(カント) 【第7回】 哲学における時間論(フッサール) 【第8回】 哲学における時間論(ハイデッガー) 【第9回】 芸術における時間の問題(美的価値と時間) 【第10回】 芸術における時間の問題(小説と時間) 【第11回】 芸術における時間の問題(写真・絵画と時間) 【第12回】 時間論の諸問題(タイムトラベルのジレンマ) 【第13回】 時間論の諸問題(時間ループと物語) 【第14回】 時間論の諸問題(時間の始まりと終わり) 【第15回】 総括
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