Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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思潮文化論 I 渡辺 和典
【Ⅱ】  2単位
【Ⅱ 人の心と思想を学ぶ】 13-1-1501-2729-01

1. 授業の内容(Course Description)
 【時間の哲学】
 時間は、ひとが生きていくうえでつねにかかわっている事象である。それ故、古来から哲学の問題とされてきた。「時間」という単語を私たちは通常なにも意識せずに用いているが、そもそも時間とはいかなる内実をもつのであろうか。さらには、時間はどのような問題をはらむのであろうか。本講義では、この時間という問題を、哲学の問題として専門的に扱うだけではなく、社会、文化、物語、芸術などで取り上げられる仕方と連関させながら、時間の本性そして時間という事象が含意する諸問題にアプローチしていくことを試みる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 時間という事象がはらむ諸問題を、歴史的な文脈を顧慮しつつ、自らの言葉で考察することができることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(30%)講義へとの積極的参加と、リアクションペーパーへの回答。
 試験(70%) 試験欠席者は、0点の評価となるので注意すること。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 適宜、授業内で指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。
 ・講義への出席前に、前回の内容を復習しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外として、必ず定時に着席していること。
 ・必ず学生書を所持するようにすること。
 ・受講希望者は必ず1回目の授業に出席すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 社会における時間の捉え方(原始・古代共同体における場合)
【第3回】
 社会における時間の捉え方(近代おける場合)
【第4回】
 物理学における時間探求の歴史
【第5回】
 哲学における時間論(古代ギリシア)
【第6回】
 哲学における時間論(カント)
【第7回】 
 哲学における時間論(フッサール)
【第8回】
 哲学における時間論(ハイデッガー)
【第9回】
 芸術における時間の問題(美的価値と時間)
【第10回】
 芸術における時間の問題(小説と時間)
【第11回】
 芸術における時間の問題(写真・絵画と時間)
【第12回】
 時間論の諸問題(タイムトラベルのジレンマ)
【第13回】
 時間論の諸問題(時間ループと物語)
【第14回】
 時間論の諸問題(時間の始まりと終わり)
【第15回】
 総括