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授業の内容(Course Description) |
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本講座「予防医学」では、「公衆衛生学」が扱う分野の一部である疫学および疾病予防に絞って講義をします。 疫学は人間集団を対象として、原因不明の疾病の発生要因を追及する医学分野です。始めに、指標となる各種保険統計の意義を理解した上で、疫学手法を学習します。得られたデータをもとに、時代の流れとともに移り変わる疾病の変遷や、それに影響を与えた環境要因から、公衆衛生・予防対策が類推され得ることを理解します。 さらに、日常頻繁に遭遇する疾病(群)の危険因子とその予防対策および「予防医学」の範疇ではありませんが運動による障害の予防を解説します。 養護教諭と健康運動実践指導者を目指す学生には必修科目であるため、両者に要求される内容を盛り込んだ構成です。 資格とは関係のない学生も、勿論受講出来ます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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公衆衛生の各論を通して、健康、疾病・病気、QOLなどの健康に関連した概念や予防のレベルを知り、健康や疾病予防にまつわる社会的取り組みやシステムの包括的な理解を通じて、将来、職域や家庭、地域社会において、質の高い健康の確保や福祉に役立たせることのできる社会的基礎能力を修得することを目的とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験と講義中に提出させるレポート、および出席(提出)状況により評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書 『シンプル衛生公衆衛生』 最新版 鈴木庄亮 久道茂著 南江堂 参考資料 『国民衛生の動向』 最新版 厚生統計協会
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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インターネットや新聞、図書館の健康に関する雑誌等を参考として、健康や予防に関する記述に興味を持って読むよう心掛けるとよいでしょう。授業でカバーしきれない部分がありますので教科書に目を通して復習してください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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成績評価でのウェートが高いので提出物については期限厳守をお願いします。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 予防医学と公衆衛生 【第2回】 保健統計と健康指標 【第3回】 疫学1 【第4回】 疫学2 【第5回】 疾病の予防 【第6回】 感染症の予防1 【第7回】 感染症の予防2 【第8回】 循環器疾患の疫学と予防 【第9回】 メタボリック・シンドロームの予防 【第10回】 がんの疫学と予防 【第11回】 アレルギー疾患の予防 【第12回】 高齢者の健康 【第13回】 精神保健 【第14回】 我が国の健康管理システムと医療保健制度 【第15回】 まとめと試験
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