1. |
授業の内容(Course Description) |
|
サービス産業の代表ともいえるホテル産業に係る学習では、ともするとお客さまに対するホスピタリティーやサービスといった営業・接客面の事象が注目・重要視される傾向が強いようです。しかし、ホテル事業の内容は非常に範囲が広くその経営・運営には幅広く高度な知識や的確な判断力そして豊かな経験が必要とされます。ホテルマネジメントとはホテルの運営や経営のことであり、他の産業同様その健全な運営・経営を継続することにより良質なサービス商品の市場への提供を可能にし、それによりお客様は勿論、社員や投資家などステークホールダーとの関係を良好に保ち、その社会的責任を果たすことになると云えます。 授業では、ホテル事業とはどのようなものか、何故マネジメントの学習が必要なのかについて歴史的な発展の経緯や最近のホテル産業の動きなどを考察しながら、ホテルの運営や管理についての理解を深めることとします。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
ホテルの生い立ちと発展の歴史、ホテルの業態と社会的な役割、ホテルの施設や組織を学習したうえで、ホテルの運営や管理といったマネジメント面の基本的な考え方や財務諸表など必要事項について理解出来ることを目標とします。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
課題レポート提出・授業時の小テスト(評価割合30%)、授業時の積極的な参画(評価割合20%)、授業出席を前提とした定期テストの成績(評価割合50%)により成績の評価をします。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト①:『基本ホテル経営教本』鈴木 博・大庭祺一郎共著 株式会社柴田書店 テキスト②:『ホテル業・職業能力評価基準テキスト(ホテル経営論、経営戦略(レベル2)、営業マーケ ティング(同)、施設管理・環境対策(同)、フロント(同)、レストラン(同)、宴集会(同))』 NPOシニアマイスターネットワーク編著 テキスト①②は必ずしも購入の必要はありません。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
授業の内容は毎回が前回の理解を前提にして行いますので、毎授業毎に復習をしてください。 景気の動向と内外の観光客・ビジネス客増減の関係やホテル客室稼働率の状況、国際会議の開催、婚礼の状況といったホテル産業に関わる事項は新聞の経済記事、専門誌、TVニュース等で観光関連のニュースに併せて比較的頻繁に取り上げられています。普段からこのような記事やニュース等に関心を寄せて何故そのような状況にあるのかなどについて経営・運営側、利用者側の両側面から考察する習慣をつけるとよいでしょう。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
授業の最後には可能な限り質問の時間を設けますので、分からないことは出来るだけ授業時間内に理解できるよう努めてください。 授業内容によってはグループワークを取り入れますので、ホテルの現場でのトレーニングのつもりで積極的に議論等に参加しコミュニケーション能力を養ってください。 本論の授業内容は、厚生労働省の規格に基づき策定されたホテル業従事者のマネジメント能力評価制度である「ホテル業職業能力評価基準」(レベル1~4)の「レベル2」にも対応できるよう配慮した内容としていますので、本科目の単位取得者は「レベル2」の学科レベルの修了認定を受けることが出来ます。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
以下の予定で授業を進める予定ですが、理解度を確認しながら臨機応変に進める予定です。 【第1回:4月10日】 ・自己紹介と授業の進め方について、 ・小論文 【第2回:4月17日】 ・ホテルの語源とホテル業の特性 【第3回:4月24日】 ・欧米におけるホテルの誕生と発展 【第4回:5月 8日】 ・ホテルの誕生と発展[日本]と旅館の状況 【第5回:5月15日】 ・法律とホテル産業 【第6回:5月22日】 ・ホテル経営(マネジメント)とは 【第7回:5月29日】 ・ホテル経営戦略 ⑴ 【第8回:6月 5日】 ・ホテル経営戦略 ⑵ 【第9回:6月12日】 ・営業マーケティング 【第10回:6月19日】 ・施設管理と環境対策 【第11回:6月26日】 ・フロントサービス 【第12回:7月 3日】 ・レストランサービス 【第13回:7月10日】 ・宴会・婚礼・集会 【第14回:7月17日】 ・これからのホテル産業 【第15回:7月24日】 ・科目修得試験
|