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授業の内容(Course Description) |
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統計学は社会、自然等のほとんどあらゆる研究分野やビジネス等の実践分野で広く活用されている。それは学問や実践とは自然や社会の諸現象を定性的のみならず定量的に測定し、基本的な関係を発見し、活用することであるからである。つまり、統計学は現実と理論とを結びつける手段を科学や実践に提供する。本講義はそのような統計学の基礎部分をなるべく易しく解説することを目指す。統計学ではある程度の数式の使用は避けられないが、この講義は数学というより統計学的考え方の直感的理解を重視し、基礎的な中学高校数学以上の知識を前提とはしない。また統計的な考え方を身につけるために、特に問題演習を重視する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)統計学的考え方(つまり統計学の中心理論である推定と検定)の基本を理解する。 (2)簡単な推定と検定を実際のデータを使って実行することを学ぶ。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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評価は主に定期試験で行うが、授業への出席は重要である。試験は計算問題を主として、教科書、電卓、ノート等を持ち込める。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:鳥居泰彦『はじめての統計学』1994年、日本経済新聞社 参 考 書:涌井良幸他『統計解析がわかる』2010年、技術評論社 白砂堤津耶『例題で学ぶ初歩からの統計学』2009年、日本評論社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回授業の最後に練習問題を出すので、次の授業までに各自解答を用意してくること。解答を提出する必要は無いが、次回の授業のはじめにその問題を解説する。試験にはこの練習問題と似た問題が出るので、毎回この問題を解けるようにしておくことが大切である。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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統計学的考え方を身につけるため、コンピュータは使わず、ペンと紙と簡単な電卓を使って手で計算を行うことを基本とする。 テキストに掲載されている統計表等を随時参照する必要があるので、テキストは極力入手すること、また試験にはテキストを持ち込むことができる。 授業内容や過去の試験問題等の情報は私の授業サイト(http://stat.matrix.jp)に掲載される。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 区間推定(1) 【第2回】 区間推定(2) 【第3回】 区間推定(3) 【第4回】 仮説検定(1) 【第5回】 仮説検定(2) 【第6回】 仮説検定(3) 【第7回】 仮説検定(4) 【第8回】 相関分析(1) 【第9回】 相関分析(2) 【第10回】 回帰分析(1) 【第11回】 回帰分析(2) 【第12回】 回帰分析(3) 【第13回】 まとめ(1) 【第14回】 まとめ(2) 【第15回】 まとめ(3)
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