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授業の内容(Course Description) |
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学生の皆さんが社会人となったとき求められるのは、直面する現実から問題を見出し、これを論理的なステップを経て分析した上で、適切な解決策を導出し、さらにこの解決策を第3者に対して彼らが納得できるような形で論じる能力です。本講義では、一年間を通じて、反復練習を繰り返しながら、こうした能力の養成を目指します。 参加者の皆さんには一年間を通じて、企業や業界について調査・分析する能力をグループ単位で習得していただきます。春学期は、「企業経営シミュレーションを通じた財務分析・戦略的意思決定についての総合的な学習」・「新聞雑誌記事についてのプレゼン」などを行ってもらいます。その他、論理的思考力の習得を目的として、グループ単位でのテキストの報告とそれについての質疑も繰り返し行います。 なお、本演習では主ゼミとは別に文献の輪読を主体としたサブゼミを実施しています。より深い学習を望む学生はそちらに参加することができます。グループ作業に留まらず、文献の読解に挑戦したい学生はそちらに参加してください。サブゼミは自主参加であるがゆえに、主ゼミ以上に積極的な参加姿勢が期待されます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義は、参加者各自が一年間を通じて、(1)社会現象に対して疑問を持ち、(2)それについて適切な推論と調査を通じて批判的に思考する態度・知識・技術を身につけ、最終的には(3)自らの見解を説得的な形で周囲に伝える能力を獲得することを目的としています。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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参加態度、平常点、提出物からの総合評価
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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以下のような基礎的な文献の輪読を実施します。 ①沼上幹『わかりやすいマーケティング戦略』有斐閣、2008年(1,995円) ②伊丹敬之『経営戦略の論理』日経BP社、2012年(2,100円) ③山中英嗣『クリティカルシンキングの教科書』PHP研究所、2011年(1,575円) サブゼミのテキストについては、以下のような代表的な経営学のテキストから一冊ないし二冊を使用します。 ①リチャード・L.・ダフト『組織の経営学:戦略と意思決定を支える』ダイヤモンド社、2002年(3,200円) ②ジェフリー・フェファー『影響力のマネジメント:リーダーのための「実行の科学」』東洋経済新報社、2008年(3,800円) ③ヘンリー・ミンツバーグ『戦略サファリ:戦略マネジメント・ガイドブック』東洋経済新報社、1999年(3,800円) ④ジェイ・B.・バーニー『企業戦略論(基礎編):競争優位の構築と持続』ダイヤモンド社、2003年(2,400円)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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グループ単位での活動は授業時間外に行ってもらいます。授業はその成果を発表する場となります。なお、輪読主体のサブゼミに参加する学生については、事前にテキストの輪読箇所を読み、疑問点・論点を考えておくことが要請されます。また、夏季休業期間中には他ゼミとの合同発表会を予定しています。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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ゼミでの活動や交流イベント(懇親会・合宿など)に積極的に参加される方を希望します。欠席は厳禁とします。また、大学のゼミナールの本質は学生と教員の相互作用を通じた知識の創発にあります。学生は受身にならず、授業計画を含め、教員に対して積極的に意見表明してください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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※下記はあくまで概要であり、変更の可能性もあります。 【第1回】 ガイダンス 【第2回】~【第5回】 企業経営シミュレーション+新聞記事プレゼン 【第6回】 企業経営シミュレーション総括 【第7回】 レクリエーション 【第8回】~【第15回】 文献の輪読(グループ単位での報告)+グループ発表の準備
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