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授業の内容(Course Description) |
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我々は市場化された経済社会で生活している。一人一人が、市民として様々な機能(消費者・会社や組織の従業員・投資家・経営者など)を持って市場に参加している。会計監査という機能は、市場参加者のための重要な情報インフラの一つということができる。 本科では、会計監査Ⅰ.を基礎として、後期Ⅱ.で、領域を広げて非会計領域を含む業務監査の基礎や、監査役監査を含めた企業の監査業務の全体像を学ぶことを通じて、企業経営の仕組みを理解する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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会計監査の視点を持てば、企業(営利組織)においては勿論、非営利組織においてもリスクの所在や、日ごろ対処するべき勘所がつかみやすくなる。企業人・社会人の基礎として今から情報インフラに対する適切な視点を身につけて欲しい。本科では、就職に向けて一体会社とは何か、どのような基礎的認識を持って臨めばよいのかをより広く理解し、応用として、目指す企業・組織を把握するための基礎を身につける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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原則として、4回の授業を終了すると5回目の冒頭に20分程度の授業内小テストを行う。 授業出席で50%、小テストで50%の総合評価を行う。以下6.に記載するショート・プレゼンテーションによるクラス貢献度も評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは特にありません。講義の都度レジメを用意します。 参考文献: 『内部統制の理論と実務』 鳥羽 至英著 (国元書房) 『会社はこれからどうなるのか』 岩井 克人著 (平凡社) 『国富論』 原 丈人著 (平凡社) 『豊潤なる企業 内部統制の真実』 鳥飼 重和著 (清文社) 『まなびの 入門 監査論』 【編著】盛田 良久・百合野正博・朴 大栄(中央経済社)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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監査の機能は、経営執行の土台に関っています。組織が上手く運営されている時には、あまり表に登場して来ません。平素は見張りの機能を果たしているともいえます。従って日頃、ネット・新聞・雑誌・TVの報道を通じて監査の眼で物事を見て行く習慣を作ろうと意識することが大切です。事例に接すれば、授業で何を学ぶべきかが見えてきます。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本科で学んだことを即、日常生活に生かしてみようという好奇心を働かせてみてください。 新聞を極力見る習慣を身につけ、監査の視点で読もうと努力してみてください。 考え方を身につけることにエネルギーを使ってください。クラス内で随時ショート・プレゼンテーションの機会をつくります。極力双方向の授業にしたいと考えています。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 なぜ会計監査論を学ぶのか・業務監査とは何か 【第2回】 *アンケート実施 不正・不祥事の歴史 【第3回】 Corporate Governance 【第4回】 COSOの内部統制(1) 【第5回】 *授業内テスト実施 COSOの内部統制(2) 【第6回】 Risk評価と対応 (1) 【第7回】 Risk評価と対応 (2) 【第8回】 諸外国の企業監査の仕組み(米国) 【第9回】 諸外国の企業監査の仕組み(欧州・アジア) 【第10回】 *授業内テスト 日本の企業監査 (会計監査・監査部門・監査役監査・その他の監査) 【第11回】 ケーススタディ(1) 【第12回】 ケーススタディ(2) 【第13回】 企業倫理 【第14回】 会社の将来 【第15回】 *授業内テスト実施 補講とまとめ
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