Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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リスクと保険 II 近見 正彦
選択  2単位
【現代ビジ】 13-1-1120-3353-08A

1. 授業の内容(Course Description)
 授業「リスクと保険Ⅰ」の知識を基礎に、保険について、さらに深く勉強します。特に、どのような場合に保険金を受け取ることができるか、あらかじめどのようなことをしなければならないか等々、保険の中身について授業を行います。その場合には、「リスクと保険Ⅰ」と同様に、皆さんに身近な自動車保険を例に取りながら、授業を進めて行きます。授業の仕方も、「リスクと保険Ⅰ」におけるように、基本的に講義形式で行いますが、出来る限り質問を投げかけ、それに解答・回答をしてもらいながら、進めていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 保険の基本的な知識と理論を身につけることを到達目標とします。具体的には、ファイナンシャルプランナー資格試験3級に合格できる知識を身につけてもらいます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験の成績70%、出席状況・受講態度・課題の提出状況30%を目安として、総合的に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 近見・堀田・江澤編『保険学』有斐閣をテキストとします。参考文献は、授業中に適宜紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストの関係個所をあらかじめ熟読し、授業終了後は、テキストにある演習問題を解いて復習することが必要です。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業に出席し、ノートをしっかり取ってください。遅刻は、受講者に迷惑になりますから、厳禁です。また、質問を歓迎します。疑問に思ったことは、是非質問してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション。講義の進め方、注意事項、評価の詳細等について説明します。同時に、保険について、どのようなことを知っているか、どのようなことを学びたいかに関するアンケートを行います。
【第2回】
 保険システムの概略。保険システムがどのようなシステムなのかについて、その概略を説明します。
【第3回】
 保険の分類と機能。保険と言ってもいろいろなものがあります。それらをどのような基準でどのように分類することができるかについて説明します。同時に、保険もいろいろな機能を有していますが、どのような機能を有しているかを、本質的機能と副次的機能に分けて、説明します。、
【第4回】
 保険システムの生成。保険というシステムがいつ頃、どのようにして誕生し、その後どのように発展してきたかについて説明します。
【第5回】
 保険システムの三大要素①・保険者。保険システムの重要な三つの要素の中からまず保険者について説明します。
【第6回】
 保険システムの三大要素②・保険株式会社と保険相互会社。保険者の中で最も重要な保険株式会社と保険相互会社の違いについて説明します。同時に保険市場における保険会社の状況について説明します。
【第7回】
 保険システムの三大要素③・保険契約者。保険契約者について説明します。
【第8回】
 保険システムの三大要素④・保険契約。保険契約の概略について説明します。
【第9回】
 保険契約の当事者・関係者。保険契約はどのような者によって締結されるか、当事者以外の関係者として、どのような立場の者が関係しているかについて説明します。
【第10回】 
 告知義務。告知義務とはどのような義務か、違反の場合には、どのような事態が生じるのかについて説明します。
【第11回】
 保険者の危険負担原則。保険者が危険を負担する場合の原則について説明します。
【第12回】
 不担保危険・免責危険。保険者は、一切合財の危険を負担するわけではありません。保険者がもともと責任を負わない危険や一定の理由で特に責任を負わないことになっている危険には、どのような危険があるかについて説明します。
【第13回】
 保険給付①。どのような場合に、保険給付を行うか、つまり保険金を支払うか、保険金を取得するには、どのようなことをしなければならないか等について説明します。
【第14回】
 保険給付②。保険給付の仕方にもいろいろありますから、それらについて説明します。
【第15回】
 復習。これまでの授業内容について復習を行います。疑問があれば、積極的に質問してください。