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授業の内容(Course Description) |
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春季に続き、授業はECCPの必修科目A(論理的思考)として行います。実務社会で求められる論理的思考力をつけることを目指します。これまで国語として読み書きできて当然と考えてきた「日本語」を、英語など外国語と同じようなものとしてとらえ直し、コミュニケーションの道具として身につけるよう学習を継続します。 上記の目標を達成するために、春季と同じく日経、朝日、読売など全国紙の社説を基本モデルとして活用します。秋季にはテーマを決めて小論文(400字原稿2-3枚程度)作成にもチャレンジします。社説や取り上げた新聞記事で扱われた時事的テーマについて同じく知識の幅を広げ、大学図書館を活用した課題探究を奨励します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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論理的思考力を磨くためには第1歩として、あるテーマについて一定のスペースで簡潔にまとめていく練習をたくさん重ねる必要があります。自動車運転を習得していくのと同じように、必要な訓練を重ねることが大切です。小論文を的確にまとめ、より説得力のある口頭プレゼンテーションができるようになることが目標です。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席25% 発表討論25% 小論文(複数回)50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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全国紙(日経、朝日、読売が主)社説や長文記事コピーを用意する。 日本語学習方法とコミュニケーション力を考えるために、参考書として①『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』(平田オリザ 講談社現代新書)②『賢人の日本語力』(平田オリザ、斉藤孝ほか 幻冬舎)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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春季と同じく、翌週で使う新聞社説や記事コピーなど配布された資料を事前に読み、わからない点があれば、できるだけ調べておいてもらいます。秋季ではプレゼンテーションを実施してもらう機会が増えると思います。事前の調べや、自分の意見をとりまとめて発表することに習熟できるよう努力してください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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教室で新聞社説を手書きして写したり、分析したりするほか、課題として長文記事を読んでもらい、レジュメと意見を求めたりします。教室へ来ないと、訓練のプロセスに参加しないことになるので、出席こそが自分のためになると思って臨んでください。引き続き、国語辞書や電子辞書は必携です。辞書についても、たんに誤字や意味の確認のために使うだけでなく、よりよい表現をするためにどう活用できるか、どんな国語辞書があるのか、自分にあった辞書があるのか、研究してみてください。それは日本語についてよりよく考えることと、ひいては自分の表現力と、ことばを通して感性を磨いていく第1歩となっていくからです。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第5回】 新聞社説の文章分析と関連事象の理解(通年で行う) 指定のテーマについて意見をまとめ、プレゼンテーションする。 【第6回】~【第10回】 上記の課題に加え、小論文作成 【第11回】~【第14回】 800-1200字小論作成、長文記事をもとにクラス討論 【第15回】 授業内試験を予定
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