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授業の内容(Course Description) |
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私たちが生きるわが国の現代という時代は、第2次大戦の焼け跡から再建された戦後日本の歩みから形づくられてきました。その歴史を振り返れば、日本経済という「生き物」が経済政策のメカニズムだけから生まれたものではないことは明らかです。戦後の日本が置かれた国際情勢と、1945年を境に起きた価値観の転換によって根底から揺すぶられた政治と社会の動きが密接に連関しています。その結果、復興から高度経済成長を経て、世界の主要先進国の仲間入りしてきたことがわかります。 映像を通じて時代感覚を共有し、理解を深めるために、当時の日本映画の話題作を補助教材として活用します。例:黒沢明『素晴らしき日曜日』(1947年公開)ほか
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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戦後の日本経済を政治と社会、国際情勢の動きとともに、俯瞰的な理解を目指します。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席30%、最終論文テスト70%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『日本経済読本(18版)』金森、香西他編 東洋経済新報社 『戦後史』上下 正村公宏 ちくま書房文庫 など。ノートをしっかりとってください。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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興味をもった課題について大学図書館等で関連図書を通じ、独習すること
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義中、ノートテーキングは重要な知識確認の手段です。自分のノートを「基本書」として、他の参考書を参照し、ノートの充実を図ってください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義ガイダンス 【第2回】 決められなかった終戦 【第3回】 戦争のつめ後と復興へ 【第4回】 インフレと労働運動 【第5回】 石橋湛山の経済政策 【第6回】 戦後改革の経済的影響 【第7回】 アメリカの対日占領政策 【第8回】 冷戦と日本再建 【第9回】 ドッジラインと吉田内閣 【第10回】 朝鮮戦争と独立、経済復興 【第11回】 経済自立への道 【第12回】 日米安保と国際経済への参加 【第13回】 高度経済成長時代へ 【第14回】 岸外交とサンフランシスコ条約体制 【第15回】 授業内試験
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