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授業の内容(Course Description) |
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経営学における経営戦略、マーケティング、人的資源管理といった分野の理論を観光分野に応用する性格を持つ修士論文、特定課題研究などの作成について、担当者の指導能力(教員紹介欄参照)を超えない範囲で演習形式による指導を行う。ここでいう観光分野とは、観光現象に関わる宿泊業、飲食業、旅行業といった各種観光関連事業、さらに観光地を1つの経営体と捉える観光まちづくりの経営などを意味する。 演習では、まず研究テーマとは何か、研究領域から特定の研究テーマを切り出すとはどういうことか、研究論文を書くとはどういうことかなど、研究と論文作成の過程で直面する基礎的な課題について、あらためて認識を共有する作業から始めたい。その上で、データベースの活用など文献研究の進め方、仮説の構築の仕方、実証研究の進め方などについて、参加者の経験を交換することによる相互学習の機会を持ちたい。さらに、論文の作成過程についても、論文執筆ガイドを輪読しながら、論文執筆の形式的な部分の常識を養うようなこともしてみたい。こうした基礎的な事柄を踏まえた上で、その後は毎回数名の参加者が短時間各自の研究の一部を口頭により、必要に応じて付属資料を添えるなどして発表し、担当教員と参加者の批判を仰ぎながら、研究をより深化させる契機としたい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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この演習を履修することによって、各自の研究テーマを掘り下げる一方、先行研究の引用の仕方、脚注の引き方、図表の書き方、参考文献の整理の仕方といった、研究者としての基礎的な作法を習得できるよう指導したい。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席はもとより、演習への積極的な参加により評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業の内容に応じて、適宜参考文献を紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業時間以外での旺盛な研究活動を期待したい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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各自の研究に関連する学会への参加を促したい。学会に参加して他の研究者の研究成果を学ぶことによって自分自身の研究への多くの気づきが得られることはいうまでもない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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最初に、研究のテーマ設定の仕方、文献資料の探し方、研究計画の立て方、論文の書き方等、基礎的な事柄を一通り復習したうえで、その後は各自の研究テーマに沿って報告を繰り返してもらう。 履修者の顔ぶれを見ながら、授業の進め方を決めたい。 【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 学術的な研究の進め方、研究論文の書き方等に関する担当者の個人的な見解の紹介 【第3回】~【第14回】 演習参加者による報告 【第15回】 秋学期のまとめ
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