1. |
授業の内容(Course Description) |
|
「私は警察のごやっかいになるつもりはないから刑罰法規を知らなくていい」という普通の人が無差別に裁判員に指名されてしまい、凶悪事件の被告人を裁かなければならない時代です。私たちは一人一人が「国民」としての責任と権利をもつ民主主義の国に生きているのです。 責任、そして、人権など諸権利の中身と根拠が書かれているのが最高法規、つまり憲法です。 現在の日本国憲法は66年間という世界各国の憲法の中でも異例の長期間、全く改正されずにきました。改正を検討すべき点は多々あるのです。 憲法は、法律とは違い、「国民投票」によって改正が決定されますから、国会議員でない普通の国民である私たちも、普段から憲法全103か条について、大体のことを知っているのが望まれます。 憲法は、就職活動において、とくに警察官・消防官・自衛官など公務員の試験では、その知識が試されます。 授業は、民主主義国の国民としての教養や就活・試験に役立つ知識を培うことも考えながら進めます。 憲法Ⅰでは、第40条まで、つまり「天皇」「戦争の放棄」「国民の権利及び義務」を主に勉強します。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
講義内容の理解 主権者としての意識の向上
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業内レポート(小試験)60%(5点×12回)と期末試験40%
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト:西修編著『エレメンタリ憲法 (新訂版)』(2008年 成文堂)2,940円 参考文献:芦部信喜著・高橋和之補訂『憲法 第五版』(2011年 岩波書店)3,255円
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
授業でもらったプリントを中心に、授業のあったその日のうちに習ったことを確認しておきます。復習が中心です。この積み重ねを着実に実行しておけば、期末試験は楽々です。 授業の前の準備としては、その日学ぶ章の「ねらい」と「チャート」を読んで、考えておきましょう。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
シラバスは目安で、適宜変更することがあります。この3月まで政治・外交・憲法担当の新聞記者でしたので、日々の新聞報道を活用した授業を心がけたいからです。ご承知おきください。 指示されたとき以外の会話、通話、撮影、食事、迷惑行為は自粛しましょう。 授業中の行動はすべて就活に直結すると考えて、礼儀正しく、建設的、前向きに授業に臨みましょう。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 憲法前史 【第2回】 第1章天皇 【第3回】 第2章戦争の放棄 【第4回】 人権 【第5回】 国籍と外国人 【第6回】 公共の福祉 【第7回】 法の下の平等 【第8回】 参政権 【第9回】 表現の自由、信教の自由、学問の自由 【第10回】 生存権、社会権 【第11回】 経済的自由・義務 【第12回】 国務請求権 【第13回】 人身の自由 【第14回】 おさらいと改正試作 【第15回】 おさらいと改正提言
|