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授業の内容(Course Description) |
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日本にくらす外国をルーツとした人々−大人・子ども−は、どのような経緯で入国し、どのような状況で生活しているのだろうか。彼らのおかれた立場と彼らのかかえる課題、日本側のとりくみについて、人権・法律・労働・医療・教育などの様々な視点から現状をしり理解をふかめる。外国人の住民をおかれた現状をとおして、日本社会の現実をしる。そして、外国人住民とともにいきる日本社会の一市民として、双方ともがすみよい地域社会をつくりあげていくために、まず自分は何をすべきか、地域の人々、そして、国や行政はどうすべきか、受講生のみなさんと一緒に考察していく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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制度の壁・ことばの壁・こころの壁をのりこえて、外国人・日本人をとわず、双方が希望のもてる社会にするために、社会の一市民として、自分自身は何をすべきかを常にかんがえ、他の人々とネットワークをむすび、ちいさな実践をねばりづよく、つみかさねていくことができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(授業へのとりくみ、課題提出)30%、期末試験(テストまたはレポート)70%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店 参考文献:多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店、佐久間孝正『外国人の子どもの教育問題』勁草書房、移住連編『移住者が暮らしやすい社会に変えていく30の方法』合同出版、近藤敦編『多文化共生政策へのアプローチ』明石書店、移住連貧困プロジェクト『日本で暮らす移住者の貧困』移住労働者と連帯する全国ネットワーク
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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課題については、熟考してとりくみ、期日厳守で提出すること。 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。 テキストおよび参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)当該科目は、現代教育課題系科目であり、かつ日本語教員養成課程修了証取得のための必修課目となっている。そのことを十分にふまえ、学習にとりくんでいただきたい。 (2)当該科目履修希望者は「かならず」第1回目の授業に出席すること。第1回目に手つづきがなされないと単位取得に支障が生じるので、注意すること。 (3)当然のことながら、授業にはおくれず、やすまないこと。 (4)クラスメートとのディスカッションをとおし、より、ふかく思考をふかめること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の目的、オリエンテーション 【第2回】 多文化化する日本−人の移動と定住 【第3回】 日本にくらす外国人住民 中国帰国者 【第4回】 日本にくらす外国人住民 日系人その1 【第5回】 日本にくらす外国人住民 日系人その2 【第6回】 日本にくらす外国人住民 国際結婚 【第7回】 日本にくらす外国人住民 ニューカマーの課題その1 【第8回】 日本にくらす外国人住民 ニューカマーの課題その2 【第9回】 在日コリアン その1 【第10回】 在日コリアン その2 【第11回】 外国人労働者の課題 【第12回】 子どもの教育−不就学の問題と学習権 【第13回】 NPO活動 【第14回】 政府・自治体の外国人施策・制度 【第15回】 全体のふりかえりとまとめ
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