1. |
授業の内容(Course Description) |
|
(※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育の基礎理論に関する科目」である。) この授業は教職課程(および学芸員課程)の必須科目であり、資格課程の入口に位置する科目として、教職に関わる基本的な知識理解を深めるとともに、「教育とは何か」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題について学生自身が考察を深めることを目的としている。 とりわけ、以下の二点を主眼として、授業をすすめていく。 (1)教育学研究の知見に基づき、個人や社会にとって教育が果たす役割について理解を深める。 (2)各受講生が、これまで所有してきた教育のイメージを見直すとともに、新たに教育を見る「眼」を養い、常識や俗説から自由に、現代の教育問題とそれを取り巻く社会について考えるための手がかりを得る。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
①個人と社会にとっての教育の役割について、関心をもち、広い視点で考えることができる。 ②青少年の成長発達に寄与する教育者の役割について、理論的知識や過去の教育思想に依拠しつつ、自分なりの言葉で表現できる。 ③日本の教育をめぐる現状や課題(その概要)について、専門的見解を活用しながら分析できる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業参加度(各回リアクション・ペーパーの提出)、課題レポート、および、試験の成績に基づいて総合的に判断する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
《教科書》汐見稔幸ほか編著『よくわかる教育原理』ミネルヴァ書房、2011年。 〈参考文献〉授業において、「参考文献リスト」を配布するので、それを参照のこと。 *その他、授業中に資料を配布するので、各自ファイルすること。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
①教科書を指定しているので、毎回指示された箇所を読み進め、復習を行うこと。 ②授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する図書を読み進めること。 ③指定されるレポート課題をこなす。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
①理由もなく第1、2回の授業に欠席すると、履修方法や課題提出に関する重要な情報を聞きそびれてしまい、ひいては評価に大きく影響するので注意すること。 ②授業内容についての質問などは、オフィス・アワーを利用するのもよい(9号館2階・研97)。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 イントロダクション―受講にあたっての注意、受講者の問題意識調査、課題提出方法― 【第2回】 課題レポート提出方法(承前) /教育学を学ぶ意味 【第3回】 「教育」「学習」の意味を考える 【第4回】 「学校」とは何か(1) ―学校の成り立ちから近代学校の展開まで― 【第5回】 「学校」とは何か(2) ―日本の学校、昔と今― 【第6回】 公教育・学校教育を支える思想(1) ―近代の教育思想① 【第7回】 公教育・学校教育を支える思想(2) ―近代の教育思想② 【第8回】 公教育・学校教育を支える思想(3)―近代批判の教育論/「教育言説」を読み解く― 【第9回】 教育課程・教科書とは 【第10回】 学力を考える―子どもの能力と評価― 【第11回】 「授業」と「学び」をめぐる理論 【第12回】 現代における教育の諸課題(1) ―貧困・格差、いじめ・不登校― 【第13回】 現代における教育の諸課題(2) ―体罰と懲戒、子ども支援の新たな展開― 【第14回】 教師の仕事と学校教育の可能性 【第15回】 まとめと評価
|