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授業の内容(Course Description) |
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19世紀初頭から20世紀後半にかけての世界史においてポイントとなるいくつかの問題を、香港の歴史を材料に考えてみます。 対象とする諸問題とは、●ヨーロッパとアジア・日本をはじめとする「外部世界」との関係 ●国際機関・ルールの展開 ●植民地支配とナショナリズム ●第二次世界大戦と冷戦の世界史的意味 高校の歴史授業とは違って、講義で取り上げる歴史事象の数は絞り込まれます。それら出来事・事象について「なぜ起こったのか?」「なぜそういった展開となったのか?」「いかなる影響をもたらしたのか?」といった問いかけをしながら歴史を学びたいと思います。こうした姿勢で学ぶことで、私たちの現代社会を取り巻くいろいろな問題について深く、多面的に理解する練習になることを期待してください。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①授業で取り上げる時代・地域の主要な歴史事項について(具体的に指定する)、概要を説明できる。 ②授業で取り上げる時代・地域の主要な歴史事項についていくつか、その経緯・背景、影響、評価を概説書や参考文献を利用しながらまとめることができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席・平常点(30%程度)、課題・レポート(20%程度)、定期試験成績(50%程度)をもって評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献は適宜、授業中に紹介します。なおテキストは指定しませんが、加藤祐三・川北稔『世界の歴史25 アジアと欧米世界』(中央公論新社、1998年)を講義期間中に一読することを勧めます。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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「授業の到達目標」に従って、小テストのための学習や課題報告の準備を課します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)世界史の理解度は問いません。 (2)他の受講者の学習を妨げるような行為については厳しく対応します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の進め方について 【第2回】 香港の歴史―概略 【第3回】 近現代世界の幕開け(1):ジャガイモ・紅茶と産業革命 【第4回】 近現代世界の幕開け(2):産業革命とアジア・香港 【第5回】 イギリスの植民地統治へ(1):南京条約 【第6回】 イギリスの植民地統治へ(2):九龍・新界 【第7回】 アヘンと香港(1):植民地統治の基盤 【第8回】 アヘンと香港(2):国際機関・規制 【第9回】 ナショナリズムと香港(1):中国革命 【第10回】 ナショナリズムと香港(2):第一次世界大戦のもたらしたもの 【第11回】 第二次世界大戦と香港(1):日本による占領 【第12回】 第二次世界大戦と香港(2):イギリス支配の復活 【第13回】 第二次世界大戦と香港(3):中華人民共和国との関係 【第14回】 中国への返還 【第15回】 まとめ
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