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授業の内容(Course Description) |
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哲学の書籍の出版が相次いでいて、「テツガクはやっぱりおもしろいよね」ともいわれているこのごろです。哲学はふだん「当たり前」と思っていることや、「当然のこと」とあまり深く考えないでいることにたいして、「なぜ」「私って?」と問いかけ、「自分自身について」、「人間について」、「人は(自分は)なぜ生きるのか?」など理解を深めていく学問です。自分を客観的に見れることは重要です。その訓練もします。 この授業は世界と日本の人間文化の歴史と現在を通して、「人間とは何か」、「生きる意味」、「死ぬということはどういうことなのか」、「社会」について考えていきます。新鮮な発見に驚かれることでしょう。 私たち人間に影響を及ぼしてきた日本を含む東西の代表的な思想や思想家についての比較をし、また影響を受けた人々が何をし、そして自分たちはどのような影響を受けてきたのかについても話します。 たくさんおもしろい話も紹介するつもりです。「人間中心主義の西洋近代哲学を超え、人類が存続できる文明の基盤となる自然中心主義の哲学を考える時代にきている。自然を支配するのではなく、自然と共生することで、人類は永く、繁栄を図れる」と言われています。「哲学は人類がどう生きるかを考える学問です。人類が存続できる文明の基盤となる新しい考え方が、いまこそ求められている」と哲学者・梅原猛(たけし)氏も語っています。 授業ごとにアニメや各種のDVD、マンガなどを使って理解を深めます。わかりやすい、楽しい授業です。 注:この科目は短大生には社会科免許に関する科目になっています。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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多元的な課題を対象としているので、みなさんが履修する多くの科目と関連しています。 「テツガクは、人間や世界を知ることは、やっぱりおもしろいよね。子供のときにみたアニメの中にもこんなに重要なメッセージがこめられていたのか」と驚かれることでしょう。また授業を通してさまざまな生き方を学び、よい影響を受け、自分の頭で考える習慣をつけ、精神的に強くたくましく大きく成長することを目標にします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席と平常点(50%)+期末レポート(50%)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは買う必要がありません。授業ごとに毎回、教師が作成したレジュメ・プリントを配布します。 参考文献:『ガンディーの言葉』マハートマ・ガンディー著・鳥居千代香訳 岩波ジュニア新書 『インド 姿を消す娘たちを探して』G.アラヴァムダン著・鳥居千代香訳 つげ書房新社他
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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新聞やテレビのニュースにいつも関心を持つようにし、学習したことで興味をもったことを調べてみましょう。 世界や日本の、現代や過去のさまざまな人たちの生き方や思想を知り、複眼的に自分や物事をとらえることができるようになりましょう。 参考文献としてあげた平和を考える上で大切な『ガンディーの言葉』も読んでみてください。 『インド 姿を消す娘たちを探して』は帝京大メリックに指定図書として置いています。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・レジュメ・プリント配布が多くなる予定です。きちんと家に持って帰り単位認定が確定するまで保管しておきましょう。 ・理解を深めるためにアニメや視聴覚教材、マンガなども使用する予定です。 ・こういう話を聞きたいというテーマがあればリクエストをしてください。前期・後期のテーマのいくつかはそのようにしてできたものが入っています。 ・重大ニュースやリクエスト、その時々の世界情勢も授業に取り入れます。 ・後期も続けて履修することが望ましいです。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 サルとヒトからゾロアスター & 古代ギリシャから18世紀の哲学者たち 【第3回】 ユダヤ教と契約社会 & ユダヤ人の成功哲学 【第4回】 杉原千畝(ちうね)と「六千人のビザ」 【第5回】 マイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室」(1)& 人生を生き抜く強さが身につく空海 【第6回】 最高の自分を引き出す法 スタンフォードの大学の奇跡の教室(1)& デモクラシー(民主主義)とアーリア 主義 【第7回】 リンカーン & キング牧師 & マイケル・ジャクソンとダーウィンが信じた道 MJ 「BLACK OR WHITE」 【第8回】 マハーヴィーラとジャイナの教え ~ 信用と成功の秘密 【第9回】 イエス・キリストと愛 & マザー・テレサ 【第10回】 西の魔女と東の魔女 ~ 「魔女の宅急便」 【第11回】 デカルトとパスカル「考える葦」としての人間 & イサム・ノグチ & ニーチェの言葉 【第12回】 遙かなるブータンと日本 【第13回】 ダライ・ラマ14世(1989年ノーベル平和賞受賞) ~ 「日本人へのメッセージ」 & ブッダ 【第14回】 アメリカ思想史の流れとコロンブス & マルコムX 【第15回】 カント ~ 永遠平和のために
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