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授業の内容(Course Description) |
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東アジアにおいて統合の動きが活発化している。ASEAN(東南アジア諸国連合、メンバーは、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレイシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国)は2015年を目標に「アセアン経済共同体(AEC)」を結成しようとしている。また、AECを越えた東アジア全体の経済統合構想ないし共同体形成案も提案されている。中国を除いても、アセアン10カ国は6億人の人口を有し、インドの12億人を加えれば18億人の巨大アジア市場である。 本講義では、こうした統合の内容をEUからの経験とも比較して理解し、アジアの動きを、アジア主要諸国(日本、中国、韓国、インドネシア、インド)、米国、EUはどのように見ているのか学び、その実現可能性を議論する。希望者には夏休みに実地のアジア体験・研修旅行も計画している。 なお、授業は各分野の専門家8名が分担し、オムニバス形式で行う。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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アジア地域について、政治、経済、文化、社会、環境等を学び、相互理解を深める。さらに、アセアン経済共同体や他のアジア共同体構想等、アジアの現状と将来のあり方について、議論を深めることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況20%、授業中の積極性15%、授業内小テスト65%、(定期試験は行わない)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストはなし。授業中にプリントを配布。 参考文献は授業中に指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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新聞を毎日読み、アセアン諸国の動き、統合問題に関連する記事等に注意すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に参加し積極的な質問・意見表明を歓迎する。 アジア研修旅行に参加してアジアを体験して欲しい。 通年での履修を薦める。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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春学期 【第1回】 イントロダクション (加賀美充洋) 4月9日 【第2回】 ヨーロッパの歴史的経験 (廣田功) 4月16日 【第3回】 インドネシアの立場1 (長田博) 4月23日 【第4回】 インドネシアの立場2 (長田博) 5月7日 【第5回】 中国の立場1 (山本裕美、中央大) 5月14日 【第6回】 中国の立場2 (山本裕美、中央大) 5月21日 【第7回】 インドの立場1 (清水学) 5月28日 【第8回】 インドの立場2 (清水学) 6月4日 【第9回】 韓国の立場1 (奥田聡、亜細亜大) 6月11日 【第10回】 韓国の立場2 (奥田聡、亜細亜大) 6月18日 【第11回】 金融的側面 (若山昇) 6月25日 【第12回】 米国の立場1 (松井範惇) 7月2日 【第13回】 米国の立場2 (松井範惇) 7月9日 【第14回】 アジア共同体創成に向かって(佐藤洋治ワンアジア財団理事長) 7月16日 【第15回】 まとめと小テスト (加賀美充洋) 7月23日
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