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授業の内容(Course Description) |
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知識基盤社会における教育の在り方は、単に知識や技能を習得する(させる)だけではこと足りない。自己や学習対象への意味を変成させ続ける「学び」が求められてきている。教科体育においても同様で、自己や他者やモノとの関係の中で、運動の意味を立ち上げ、変成させ続けていくプロセスの中で技能や知識、社会性といったことなどを身に付けていくことが求められている。このような学習観を踏まえ、体育授業づくりの在り方を文献の輪読をもとに、参加者相互の対話を通して深め合っていく。 本授業では、このような学術的視点と具体の体育授業を往還的に見つめ直していくことで、より良い教師としての基礎を身に付けることを目的とする。 後期においては、現代の体育科教育学の動向を視野に入れながら、体育授業づくりについて考察していく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・体育科のカリキュラム論について理解し、考察できる。 ・国内外の体育科の学習指導論について理解し、考察できる。 ・体育科の教師行動論について理解し、考察できる。 ・体育科の学習者論について理解し、考察できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業参加態度(関心・意欲・態度)50% 提案及び批判的複眼的応答(レポートを含む) 50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『体育科教育学の現在』日本体育科教育学会編、創文企画
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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参考文献を輪読し、それをもとにして、提案及び議論を行う。参考文献を精読してくることはもとより、提案の担当になったときは、その準備を行う必要がある。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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学ぶことは、文化的実践への能動的参加である。そのため、授業に当然の如く出席し、同学の士と主体的に授業内容について語り合える準備をしてくること。 参考文献を精読してくることは必須である。加えて、提案を行う場合は、文章の要点をまとめてくるだけではなく、自分の主張や論点を明確にして行うこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 今、求められている体育授業について 【第3回】 学校カリキュラムにおける体育領域の位置と役割 【第4回】 体育カリキュラムの社会的構成をめぐる諸相① 【第5回】 体育カリキュラムの社会的構成をめぐる諸相② 【第6回】 体育カリキュラムモデルとカリキュラム評価 【第7回】 英語圏にみる体育学習指導論 【第8回】 日本にみる体育学習指導論 【第9回】 体育の学習材論 【第10回】 体育における教師行動論① 【第11回】 体育における教師行動論② 【第12回】 体育における学習者論 【第13回】 体育授業へ参加を促す心理的要因 【第14回】 体育における学習者の学びと学習評価 【第15回】 本講義のまとめ レポート
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