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授業の内容(Course Description) |
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入門ミクロ経済学は経済学の入り口ですが、社会科学の中でも最も理論的で学術的な学問です。学問である以上、最低限理解しておくべき事項があります。しかし一般に入門テキストとして使用されている書物の多くは、何が本当に重要なのかよく判りません。また「数式を用いず分かり易く説明する」と謳っている割りには却って分かり難いイラストや回りくどい解説で、分量が増え高価になっているものも多いのが実情です。私の経験では、入門編で覚えるべき理論は実社会のニーズにあると思います。すなわち、公務員や入社試験あるいは各種資格試験などで頻繁に問われる事項こそ重要ポイントだと割り切って考えるべきでしょう。本講義では、それらの重要なポイントに的を絞って、具体的な数字と図で例解したいと思います。いったんこれらをモノにしてしまえば中級以降の理論や応用科目にも抵抗なく進むことが出来るでしょう。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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最低限覚える事項は少ない方がベターです。手元の自製のパワポでは僅か14枚でした。これをベースに肉付けしていきます。最小限の努力で最大の高価をあげる効率性こそが経済学のエッセンスです。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席率など平常点50%、授業時間内試験50%を予定しています。期中、レポートの提出を求めることもあります。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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1.に記載した理由からテキストは使用しません。参考書として『速攻!まるごと経済学』(資格試験研究会編・実務教育出版 税別1300円)を推薦します。マクロも含んでいますがコンパクトながら例題も多く内容は充実しています。入門編のみならずずっと役に立つ秀作です。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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LMSなど電子掲示板にアップする資料を事前事後に目を通しておくことが望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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関数から偏微分までは例解に必要ですが、数学については講義の中で丁寧に説明します。知識がなくとも問題ありません。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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第1回 イントロダクション 第2回 経済学と学説の流れ 第3回 消費者理論Ⅰ 第4回 消費者理論Ⅱ 第5回 代替効果と所得効果Ⅰ 第6回 代替効果と所得効果Ⅱ 第7回 需要の弾力性Ⅰ 第8回 需要の弾力性Ⅱ 第9回 生産者理論Ⅰ 第10回 生産者理論Ⅱ 第11回 費用関数Ⅰ 第12回 費用関数Ⅱ 第13回 不完全競争Ⅰ 第14回 不完全競争Ⅱ 第15回 予備・総括・試験
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