Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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経済史概論 II 石川 治夫
選択必修  2単位
【経営】 14-1-1110-0041-05

1. 授業の内容(Course Description)

 この講義は大学での経済史学習の入門科目として、高等学校世界史の歴史分野の学習内容と大学で学習する経済史との橋渡しをすることを目的とする。そのうえで、経済史全体に通じる基礎的な概念・理論の理解を深めてゆきたい。受講にあたっては「歴史」への興味さえあれば、特に予備知識は必要としない。秋学期は資本主義経済の発展過程を扱うが、「数式」等はほとんど使わない。
 秋学期の「経済史概論II」では、封建制の資本主義への移行過程から、資本主義経済の発展・変容の過程を考えてゆく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 資本主義経済の形成・発展過程の学習を通じて資本主義経済の特色とその歴史的な役割を理解する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 学期末試験の成績を基本とする。「出席管理システム」のデータにより、欠席3回以内は10点、5回以内は5点を、学期末試験の点数に加点して評価を行う。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 石川 治夫 著 『経済史をやさしく学ぶ』 中央経済社 刊

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業終了後の「復習」が大切です。毎回授業終了時にその日に話した事項の該当箇所を指示します。テキストの指示された個所を読み返して、ストーリーを頭に入れてください。
 時間の関係で授業では取り上げられない部分についてもテキストの該当箇所を指示します。次回の授業までの間に必ずその部分を読んでおいてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業はテキストに沿って行います。
 時には少々専門的な「学説」の紹介に踏み込むこともありますが、出席してノートをとれば十分に内容が理解できるよう、解説はできるかぎり平易にするよう心がけるつもりです。授業は毎回、サブノート方式のプリントを配布して、講義を聴きながらその「空白部分」=重要項目を埋めてもらう形で進めてゆきます。
 歴史の学習は、諸事実の間にある「因果関係」をストーリーとして理解することが大切です。授業で「言葉」として話したことが、テキストには「文章」として記されているので、授業の後でテキストの該当箇所を読んで、授業で話した因果関係をしっかりと頭に入れることによって、授業内容はより良く理解できると思います。受講者は必ずこれを実行してください。私は授業が大好きなので、受講者諸君が次回の授業にも出席して講義を聴きたくなって教室に来てくれるよう、努力して授業を進めるつもりです。
 秋学期からの新規受講者に対しては、必要な場合は簡単なおさらいをしながら講義をすすめてゆくつもりです。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

 ※ 春学期からの継続履修者の便を考えて、項目は春学期からの通し番号になっています。
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 3 資本制への移行
  1 資本制生産の萌芽
【第3回】
  2 資本の本源的蓄積
【第4回】
  3 資本制生産発展の諸段階
【第5回】
 4 産業革命
  1 産業革命とは何か
【第6回】
  2 産業革命の古典的展開=イギリス産業革命
【第7回】
  3 産業革命の諸相 (フランスの場合)
【第8回】
    産業革命の諸相 (ドイツの場合)
【第9回】
 5 資本主義世界体制の成立
  1 世界経済の再編
【第10回】
  2 植民地・従属国群の形成
【第11回】
  3 国際金本位制
【第12回】
 6 独占資本主義と帝国主義
  1 独占資本主義の成立
【第13回】
  2 帝国主義
【第14回】
  3 第1次世界大戦後の世界経済
【第15回】
 まとめと試験