Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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国際経済学(教職) 杉浦 史和
選択  2単位
【教育文化】 14-1-1110-1576-10

1. 授業の内容(Course Description)

 この講義は、国民経済と国際経済という区分に立って、国際経済に焦点を当てて学びます。これらはグローバル化と密接に関係しており、私たちの経済生活とも繋がりがあります。主なトピックは、国際貿易の仕組み、為替相場の仕組み、グローバル化の進展に伴う地域統合や多国籍企業問題、さらには貧困・格差、環境、食糧、エネルギー等の切り口で論じます。後半は、世界経済のなかで重要な位置を占めている諸国・地域を取り上げて、その諸相を学びます。
 基本的な経済学のロジックをつかみ取って、国際経済理解の手がかりを自分のものとして、これからの人生に活かしてほしいと思います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 世界経済を司っている貿易や金融に関する基本的なルールを理解できること。また、我が国の経済が国際経済に占めている位置および役割について理解できること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末テスト60点、LMSを通じた自宅での課題学習の提出40点(出席点)。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:東京経済大学国際経済グループ著『私たちの国際経済 見つめよう、考えよう、世界のこと』(有斐閣)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 LMSを利用して、毎授業終了後、簡単なクイズを出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。授業に参加することで解答のヒントが得られるので、必ず出席してください。なお、LMSには関連資料などもアップロードするので、これらを利用して、積極的に勉強していって欲しいと思います。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 この講義はパワーポイントを利用した教科書の解説を柱としています。授業ではできるだけ前列に座るようにして下さい。また日常生活のなかで、新聞・雑誌などに載っている関連記事に目を通しておくことを希望します。質問は授業中でもそれ以外でも歓迎します。
 教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して、学習効果が上昇するよう心がけて下さい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業案内・オリエンテーション:国民経済と国際経済
【第2回】
 世界の取引や決済のルールと貿易の意義
【第3回】
 為替相場と国際収支の仕組み(1):円高ドル安と円安ドル高
【第4回】
 為替相場と国際収支の仕組み(2):経常収支黒字は悪いことか?
【第5回】
 多国籍企業と地域統合:グローバル化の進展と国際経済の特質(1):ますます拡大する多国籍企業の活動
【第6回】
 多国籍企業と地域統合:グローバル化の進展と国際経済の特質(2):量産される地域統合協定
【第7回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(1):貧困と開発
【第8回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(2):人口と食料
【第9回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(3):地球環境問題
【第10回】
 国際経済における日本の役割:経常黒字と政府開発援助
【第11回】
 アメリカ経済
【第12回】
 EU経済、アセアンと地域統合
【第13回】
 新興工業国(1):アジアNIEs
【第14回】
 新興工業国(2):BRICs
【第15回】
 総まとめと試験