Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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演習 II Kan Viktoriya
必修  2単位
【経済】 14-1-1110-3185-04

1. 授業の内容(Course Description)

 この演習では、事業を起こして活躍する人、すなわちアントレプレナー(起業家)の経済活動に焦点を置き、現代の経済・社会においてアントレプレナーが果たす役割と、起業家社会の構築による経済活性化について検討する。特に、事業創造における意思決定、起業家の資質、リーダーシップの一般理論、事業機会の評価と認識、ビジネスモデルの構築などについて理解し、アントレプレナーシップの本質に迫ることを目的とする。
 春学期の演習では、幾つかの参考図書を読みながら、起業家活動や企業家精神、経営戦略・成長戦略などについて、経済学的な視点から学び、その現状と課題について議論する。毎回、あらかじめ指定したテキストの担当箇所について、担当グループがレジュメを作成・配布し、報告担当者(グループ代表者)が報告を行い、それについて参加者全員で討論・ディベートを行う。
 秋学期の演習では、全員の個人研究という形で、各自で最も関心のあるテーマ(企業家、企業、業界)を選んで、それぞれの研究目的や研究スタイルを決めた上で、最終的に自分の研究結果を発表する。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 起業家活動、アントレプレナーシップに関する理解を深めるとともに、情報収集・処理能力、問題を提起・分析・解明する能力、レジュメの作り方やプレゼンテーションのスキルを身に付ける。
 そして、小人数でのグループ研究と学習を通じて、ディスカッション能力・ディベート能力を高めることを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 ゼミ中の発言・参加度30点、出席20点、研究発表30点、レジュメ(ワード・PPT)作成20。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考文献:
  本庄裕司著(2010)『アントレプレナーシップの経済学』同友館
  高橋徳行著(2005)『起業学の基礎:アントレプレナーシップとは何か』勁草書房
  D.J.ストーリー著(2004)『アントレプレナーシップ入門』有斐閣

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 春学期では、報告担当者以外のゼミ生もテキストをよく読んで、疑問点や問題点を整理してくること。担当に決まった場合には、担当箇所の要旨(A4で2-3枚)をワードで作成して提出すること(グループワーク)。担当グループの代表者(報告担当者)を決めて、担当箇所の報告をしてもらう。それに基づいて参加者全員で議論する。
 秋学期では、個人研究の開始に当たって、自分の「リサーチQ」または「仮説」をできるだけ明白にしてほしい。プレゼンの時はパワーポイントを活用することが望ましい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 演習は、学部における今後の学業を大きく左右する科目ですので、真剣に取り組んでほしい。
 演習では、学年を通じてグループ学習をしてもらい、チームワークの能力を鍛えます。そのため、同じグループの仲間の学習の妨げにならないように、毎回、ゼミに必ず出席し、必ず課題を期限までに提出すること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス:ゼミの進め方について説明する
 各自の研究テーマとリサーチQを明らかにする
【第2回】
 個人研究の進め方(情報収集、分析、注意点など)や、レジュメ・プレゼンテーションの作り方について説明する
【第3回】~【第14回】
 個人発表(毎回、2-3人)
 質疑応答、ディベート
【第15回】
 反省会、採点、
 研究活動結果の取りまとめ