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授業の内容(Course Description) |
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市場と政府、経済と倫理、成長と福祉の問題を中心に、経済学史IIでは、アダム・スミスと重商主義の時代から1870年代に至る経済思想史・経済政策思想史を検討する。アダム・スミスの経済思想と重商主義、マルサスの人口論と救貧法、リカード経済学と穀物法論争、通貨論争と金本位制の成立、功利主義と J.S.ミルの経済思想、古典派経済学の衰退、歴史学派の経済思想などが主要な内容となる。福田徳三と日本の経済思想についても検討したい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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この時期の主要な経済学者と経済思想、重商主義、アダム・スミス、マルサス、リカード、初期社会主義とマルクス、J.S.ミル、歴史学派、等々について基礎的な知識を習得する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(45%)、最終授業日の試験(55%)とし、総合的に評価する。授業中に参考文献、準備学習について指示することもあり、授業への出席を重要視する。コメント・ペーパーを時折書いていただく予定です。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストはとくに使いませんが、授業中に文献を指示します。 参考文献:フィリス・ディーン著・中矢俊博他訳『経済認識の歩み-国家と経済システム』(名古屋大学出版会). 中村達也他著『経済学の歴史-市場経済を読み解く』(有斐閣)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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参考文献、授業中に指示する文献、配布するプリント等をよく読むこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に積極的に参加すること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イギリス資本主義と自由主義の変遷(市場と政府の見方の変遷) 【第2回】 歴史的展望から見た『国富論』 【第3回】 古典派経済学における人間と経済、市場と国家 【第4回】 重商主義とアダム・スミス(自然的自由の体系) 【第5回】 アダム・スミスにおける経済(市場)と倫理(道徳) 【第6回】 スミスとステュアート:二つの経済学体系 【第7回】 マルサスの人口論と救貧法 【第8回】 リカード経済学と穀物法論争 【第9回】 通貨論争と金本位制の成立 【第10回】 功利主義とJ.S.ミルの経済思想 【第11回】 初期社会主義とマルクス 【第12回】 古典派経済学の衰退と歴史学派の経済思想 【第13回】 福田徳三と日本の経済思想1 【第14回】 福田徳三と日本の経済思想2 【第15回】 授業内試験 (進み具合により、授業計画は変更することがあります。)
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