Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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演習 II 並河 良一
必修  2単位
【経済】 14-1-1110-3746-04

1. 授業の内容(Course Description)

 産業についての学習を通じて、社会人として通用する能力を涵養する。
 演習IIでは、経済ニュースを使用して、業種ごとの産業活動、産業政策・通商政策について学ぶ。働く場という視点から、企業、産業について学ぶ。さらに、論文の課題の設定についての基礎知識を学ぶ。
 演習(ゼミ)とは、第1に、学生が人間的に成長する「場」である。ゼミは、学生の居場所であり、帰属意識を抱く組織でもある。したがって、演習で重視することは、コミュニケーション(教員と学生、学生どうし)である。時間割上の演習及びこれに付随するゼミ活動を通じて、十分なコミュニケーションをとり、ヒューマン・ネットワークを形成(仲間意識を醸成)する。また、社会人の考え方・ルール(仕事の仕方)を体得する。
 第2に、ゼミは、アカデミズム(学問・研究)について触れる「場」である。ゼミは、自由に考え、活発に議論する機会でもある。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

(1) 業種別の産業の動き及びその背景を理解する。
(2) 産業政策、通商政策について、立案の考え方を理解する。
(3) 社会人としての、ものの見方・考え方を習得する。
(4) 就職活動で役立つ企業・産業に関する知識を習得する。
(5) 研究論文の課題設定をするための、ものの見方・考え方を習得する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 ゼミ(時間割上の演習以外の「ゼミ活動」を含む)への出席、学習への姿勢(やる気、積極性)、社会人にふさわしい態度・能力で総合評価する。出席は、最低限の義務である。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト・参考文献は、授業の中で適宜紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 教員や他の学生との積極的なコミュニケーションは、最も重要なゼミ活動である。時間割上の演習以外のゼミ活動がある。個人またはグループで報告する場合には準備作業が必要である。他大学・外部機関との合同のゼミ、外部の実務者の講演への参加も求められる。また、ヒューマン・ネットワークを形成(仲間意識を醸成)するための諸活動もある。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 一定の規律の下、明るく、楽しい、笑顔のあるゼミにしたい。ゼミ(時間割以外の「ゼミ活動」を含む。以下同じ)への出席は、最低限の義務である。ヒューマン・ネットワークを形成するためには、1年間という期間は短すぎるので、卒論執筆+4年生を対象とする自主ゼミへの参加が必要と考えている。ゼミの内容そのものが就活対策になっているほか、就活への支援の労は惜しまない。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション。ゼミの進め方を説明を受ける。
 (注:【第2回】以降の内容は、学習の進捗状況、学生の理解の程度などにより変更する。合同ゼミ・講演などに置き換えることもある。
【第2回】
 業種ごとの産業活動の理解(1):個々の業種に関する時事的な話題を選び、構図と背景を調査・報告し、質疑応答、議論を行う。
【第3回】
 業種ごとの産業活動の理解(2):同上。
【第4回】
 業種ごとの産業活動の理解(3):同上。
【第5回】
 業種ごとの産業活動の理解(4):同上。
【第6回】
 産業政策・通商政策の理解(1):産業政策・通商政策の時事的な話題を選び、構図と背景を調査・報告し、質疑応答、議論を行う。
【第7回】
 産業政策・通商政策の理解(2):同上。
【第8回】
 産業政策・通商政策の理解(3):同上。
【第9回】
 産業政策・通商政策の理解(4):同上。
【第10回】
 総括。業種別の産業活動、産業政策・通商政策の背景にある一般原則を考える。
【第11回】
 研究論文への応用(1):研究論文とは何か、仮説の立て方について理解し、質疑応答、議論を行う。
【第12回】
 研究論文への応用(2):研究論文の課題を作成・報告し、その妥当性について議論を行う。
【第13回】
 現実問題への応用-働く場としての企業・産業(1):企業・産業における仕事の内容について理解し、質疑応答、議論を行う。
【第14回】
 現実問題への応用-働く場としての企業・産業の理解(2):企業・産業が、求める人材と資質について理解し、質疑応答、議論を行う。
【第15回】
 現実問題への応用-働く場としての企業・産業の理解(3):企業・官庁の情報源・価値観及びコミュニケーション方法について理解し、質疑応答、議論を行う。