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授業の内容(Course Description) |
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本演習では、企業の公表する(金融商品取引法上の)財務諸表を利用して、企業活動の評価すなわち財務諸表分析を行います。財務諸表分析を行うためには、財務諸表を読めなければなりませんが、そのために、先ず、企業の財政状態を示す貸借対照表、当期の利益獲得活動の結果を示す損益計算書、純資産とくに株主資本の変動の結果を示す株主資本等変動計算書、資金の運動を示すキャッシュ・フロー計算書の見方を学びます。その後、財務諸表分析の方法を学び、この後、具体的に、実際の財務諸表を利用し、企業の評価を行います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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前期では、収益性の分析にウエイトを置いて企業評価を行います。 なお、具体的な資格取得の目標として、10月26日(日)に行われる全商会計実務検定試験「財務諸表分析」の合格を目指します。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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毎回の出席は、当たり前です(演習への参加の姿勢も評価します。- なお、「いくら名医でも、来院しない限り、患者は治せません。」)。出席を当然として、授業時間に行う財務諸表分析の作業状況やレポート等により、総合的に行います。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:新田忠誓監修(2014)『全商会計実務検定試験 財務諸表分析』(五訂版) 実教出版
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストを読んでくることは当然です。分析作業には、時間がかかります。そのため、自宅で作業することも必要で、宿題を出します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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財務諸表分析を通じて、企業と社会を見る眼を養ってください。そのためには、新聞の経済記事やテレビの経済ニュースに興味を持ってください。 演習は、受講者相互の人間関係も重要です。楽しい雰囲気を作り、生涯の友も得るように努力してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス:ゼミの進め方や学習の仕方などを説明します。 【第2回】 企業と財務諸表-財務諸表の役割について説明します。 【第3回】 貸借対照表の見方を学びます。 【第4回】 損益計算書の見方を学びます。 【第5回】 株主資本等変動計算書の見方を学びます。 【第6回】 キャッシュ・フロー計算書の見方を学びます。 【第7回】 財務諸表分析の手法とその意味についてを学びます。 【第8回】 収益性の分析の入口:企業の立場と株主の立場 【第9回】 安全性の分析の入口 【第10回】 収益性の分析:利益率の分析 【第11回】 収益性の分析:回転率の分析 【第12回】 収益性の分析と企業の利益獲得活動の管理 【第13回】 企業価値の分析 【第14回】 収益性分析から安全性分析へ 【第15回】 前期のまとめ
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