1. |
授業の内容(Course Description) |
|
ゲームや演技の「興行」に次ぐスポーツビジネスの大きな塊として「ライセンス」ビジネスがあります。「ライセンス」はスポーツのブランド価値を「お金」に変えるビジネスといえます。これには企業が販売する商品やサービスにスポーツ・ブランドを使わせてあげる「マーチャンダイジング」ビジネスと、企業が自社や自社の商品・サービスの広告・宣伝のためにスポーツ・ブランドを使わせてあげる「スポンサーシップ」ビジネスとがあります。類似のビジネスに選手個人の顧客吸引力を利用する「エンドースメント」ビジネスがあります。 これらのビジネスを法的に支えているのは「知的財産権」と「契約法」です。 この授業では、ライセンスビジネスにスポーツの情報ビジネスともいえる「放送・放映権」ビジネスを加えた「ソフト・ビジネス」としてのスポーツビジネスを、具体的な事例を紹介しながら学習します。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
知的財産権と契約がスポーツビジネスにおいてどのような機能を果たしているのかを理解する。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
定期試験における成績を基本とします(50%)。これに出席点(50%)を加えて全体の評価を決定します。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
教科書:『プロスポーツ経営の実務』 大坪正則 編著(創文企画) 毎回、教科書の他にパワーポイントで作成したスライドを併用。スライドのデータは「授業のホームページ」でpdfデータとして提供する。 参考文献 必要に応じて授業で紹介。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
「授業のホームページ」にはレジュメの外に参考資料も添付していくので、これらにも目を通してください。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
なんとなく「難しいのでないか」と思っている「知的財産権」や「契約」について具体的な事例(日本やアメリカで起こった事件や裁判の内容)を中心に解説していくので、より深く学びたいという好奇心をかき立てて欲しい。 なお、本講義は、春期の「スポーツ法学とビジネスⅠ」と相互に補完する関係にありますが、双方を履修することが必要というわけではありません。Ⅰ、Ⅱそれぞれで完結した内容とします。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション(スポーツビジネスとは) 【第2回】 スポーツのブランド価値(ブランドとは何か?) 【第3回】 アディダス、プーマに見るブランド戦略 【第4回】 ナイキに見るブランド戦略 【第5回】 知的財産権(アディダスと商標権) 【第6回】 商標権の障害(阪神優勝、オールスター、サムライJAPAN) 【第7回】 ワールドカップ 【第8回】 オリンピック 【第9回】 スポーツ・ブランドのスポンサーシップ・ビジネス 【第10回】 独占的ライセンスの限界(NFLとアメリカンニードルとの訴訟) 【第11回】 エンドースメント(石川遼くんはどこまで稼ぐのか?) 【第12回】 テレビ放送権(ブラックアウト) 【第13回】 これからのスポーツビジネス 【第14回】 まとめ1 【第15回】 まとめ2と試験
|