Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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演習 I 今野 久子
必修  2単位
【経済】 14-1-1130-3754-02

1. 授業の内容(Course Description)

 人口増加が期待できない時代を迎え、大学には「智」や「技術」のみならず、学生の活動をまちづくり分野に活かす試みが多く見られるようになってきている。本学の八王子キャンパスにおいては、我が国のまちづくり分野における喫緊の課題となっているニュータウンの高齢化対策等の様々なまちづくりへの貢献が求められるとともに、本学の進める「実学の舞台」としてNPO活動に関心のある学生や将来起業化を目指す学生にとっての身近な学びのフィールドともなる。
 本ゼミは、学生目線からの地域経営(エリアマネージメント論)を講究し、八王子キャンパス内や周辺のニュータウン地域における実践的・試行的取組みを通じて、受講学生の興味・関心を高め、将来のNPO活動や起業化の際の経験・スキルアップを図ることを目指したゼミとして開講する。なお、受講者の関心領域に応じて、関係者をゲストとして招聘し、あるいは視察研修の実施や視察先での関係者の話を聞く機会をつくる。
 今後の地域づくりが確実に市民協働へと向かっていることから、グループワークを中心とするゼミ運営を中心とする。また、3年生で学んだ経験を4年生においては、後輩への指南をしつつ卒業論文として結実されることを願っている。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①NPO活動や起業のための基本的な知識をもち、地域の喫緊の課題を説明することができる。
 ②自らの興味・関心のある領域において、自主的に研究テーマ設定や研究方法を考えて、研究計画を立てることができる。
 ③現地調査やヒアリング調査等を通じて地域・現場に受け入れてもらうための作法を身につけることができる。
 ④1年間の研究グループによる協働・協調での活動を通じて学んだことを研究ノートとして取りまとめることができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 春学期と秋学期、それぞれの学期中に最低2回の発表を義務づける。担当者や参加者からの講評を受けながら、3年次末までに研究ノートを完成させる。
 演習系科目のため出席は必修である。評価は、出席が50%、各学期最低2回の発表の出来栄えが15%、質疑応答への参加が15%、主体的なゼミ運営への貢献が20%の配分によって総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 以下の資料・参考書を適宜用いるほか、授業のなかで必要に応じて適宜紹介する。
  ①エリアマネージメントに関する国土交通省のホームページ資料
  ②起業に関する経済産業省や中小企業庁のホームページ資料
  ③川喜田二郎 著『発想法』中公新書
  ④澤田昭夫 著『論文の書き方』講談社学術文庫
  ⑤上野淳・松本真澄 著『多摩ニュータウン物語 オールドタウンと呼ばせない』鹿島出版会

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 自分で選んだ研究テーマに対する研究に継続的に取り組んでほしい。
 できる限り時間をとって、現場でものごとを考えることを習慣化する姿勢をもってほしい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業の妨げとなる行為をつつしむこと。特に他の受講学生に迷惑となる行為などは退席を願い、評価の減点対象となるので留意してほしい。
 演習に参加することによって「物の見方や捉え方」「現実に至る過程や背景」等を習得され、マニュアル思考から脱皮することで、就職の際の差異・個性、卒業後必須の知識・思考を身につけてほしい。当然ながら、研究を通じて得た論理性・プレゼン・各種PCソフトの使い方・技能も身につくことに期待している。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】~【第14回】
 演習参加者からの研究発表と討論(各自2回は発表義務)
  ※多摩ニュータウンの現状、ヒアリング調査、起業化などについての基礎的な情報提供等を行う。
  ※現場がキャンパス周辺にあるためフィールドワークを主体とした調査を行う。
【第15回】
 春学期の総括と夏季休暇中の研究の進め方について