Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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国際紛争処理法B 喜多 康夫
選択  2単位
【法律】 14-1-1210-0175-06

1. 授業の内容(Course Description)

 秋期では国際司法裁判所の制度と手続きについて説明します。本講義には2つの目的があります。第1の目的は、学生諸君に国際司法裁判所の裁判手続を理解することにあります。第2の目的は、本講義を通じて、いわゆる学生諸君のリーガルマインドを養うことにあります。そのため、本講義では、国際司法裁判所の裁判手続の解説と判例解説に重きを置くつもりです。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①国際司法裁判所の裁判手続を専門的に理解すること
 ②リーガルマインドを養成すること

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席点が50点、LMS試験が50点です。授業に出席しない限り、単位は取得できません。
 LMSは宇都宮キャンパスのLT開発室が管理しているe-learningシステムです。このシステムには授業で使用したパワーポイントファイルをアップロードします。また、このシステムで試験を実施します。
 LMSを使用するには学内LANのパスワードが必要です。学内LANのパスワードを取得していない学生及びパスワードを忘れてしまったという学生は、8号館1階の情報処理センターで、できる限り早くその手続きを行ってください。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 レジュメで講義を行いますが、以下の資料は必須です。なお、条約集については後日お知らせします。
 国際連合広報局『国際司法裁判所 国際連合の主要司法機関に関する質問と回答』
 http://www.unic.or.jp/centre/pdf/icj.pdf
 判例集については、以下のものを薦めます。
 杉原高嶺・酒井啓亘(編)『国際法基本判例 50(第2版)』(三省堂、2014年近刊)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 LMSによる予習と復習を行うつもりです。詳細はオリエンテーションのときに説明します。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 【関連科目】かなり専門的な授業になりますので、国際法(歴史・法源)、国際法(主体)、国際公法C及び国際公法Dを履修することが望ましいと考えます。また、国際組織法や国際人権法の授業を受けて知識を獲得すれば、さらにこの授業の理解が深まります。
 【学生へのメッセージ】この授業では国際司法裁判所の裁判手続(争訟事件手続と勧告的意見手続)について説明します。やる気のある学生をお待ちしています。なお、この国際紛争処理法Bは、春期の国際紛争処理法Aの続きですので、国際紛争処理法Aも履修してください。
 また、第1回目のオリエンテーションで授業のスケジュールと単位の取得方法などを説明するので、必ず出席するようにしてください。2回目以降は個人的にオリエンテーションのことを聞かれても答えませんので、その旨理解しておいてください。質問のある学生は、yaskita@main.teikyo-u.ac.jpにまでメールを送ってください。なお、その場合は表題に「・・・の件」とした上で、氏名及び学籍番号と用件の内容をメール本文に記して送ってください。匿名メールはスパムとして取り扱います。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 01.『核兵器はこうして裁かれた』鑑賞
【第3回】
 02.国際連合における国際司法裁判所
【第4回】
 03.国際司法裁判所の構成
【第5回】
 04.裁判管轄権
【第6回】
 05.選択条項制度(1):制度全般
【第7回】
 06.選択条項制度(2):留保
【第8回】
 LMS講習会
【第9回】
 07.訴訟当事者
【第10回】
 08.訴訟手続
【第11回】
 09.先決的抗弁
【第12回】
 10.仮保全措置
【第13回】
 11.第三国の法益保護と訴訟参加
【第14回】
 12.判決、解釈請求及び再審請求
【第15回】
 13.勧告的意見・LMS試験