Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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物権法特講 北見 良嗣
選択  2単位
【法律】 14-1-1210-0179-06

1. 授業の内容(Course Description)

 担保物権法は社会経済、特に金融取引の基盤を構成する重要な法領域の1つです。
 この講義では、「担保物権法」で履修した担保法の基礎知識を踏まえて、質権、法定担保物権(留置権・先取特権)と非典型担保物権(譲渡担保等)について勉強します。学生は、「担保物権法」と本講義の両方を併せて履修することにより、担保物権法の全体像を理解することができます。
 アプローチの仕方は、「担保物権法」と同様、複雑な制度への理解がより容易に進むよう、具体例における利害関係や制度導入の背景にある社会経済事情についての分析を踏まえることにします。
 できるだけ双方向の授業を目指します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①既修の抵当権の知識をベースにして、質権や、ある程度進んだ領域たる法定担保物権、非典型担保物権を勉強する。
 ②具体的な目標レベルとしては、法学検定アドバンスト<上級>コース、スタンダード<中級>コース程度。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 試験+出席状況(学生便覧参照)

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:内田 貴『民法III(第3版)―債権総論・担保物権』東京大学出版会(2005)
 参考文献:中田・潮見・道垣内 編『別冊ジュリスト 民法判例百選I―総則・物権(第6版)』有斐閣(2009)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 講義で聴いた内容は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習して下さい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ①[関連科目]物権法はもとより、担保物権法も履修済みであることが望ましい。
 ②講義には、テキスト、六法は必ず持って来て下さい。私語は厳禁します(ルールを守れない学生は退出)。
 学生諸君の積極的な参加を期待します。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
 テキスト:
  第13章 抵当権
   I復習(1)
【第2回】
  第13章 抵当権
   II復習(2)
【第3回】
  第13章 抵当権
   III復習(3)
【第4回】
  第14章 質 権
   I特色、種類、設定
【第5回】
  第14章 質 権
   II効力
【第6回】
  第15章 法定担保物権
   I留置権~何か、効力、要件
【第7回】
  第15章 法定担保物権
   I留置権~権利義務、消滅
   II先取特権~種類、一般先取特権、動産先取特権
【第8回】
  第15章 法定担保物権
   II先取特権~不動産先取特権
【第9回】
  第15章 法定担保物権
   II先取特権~効力
  第16章 非典型担保
   I概観
   II譲渡担保~何か、法律構成、効力
【第10回】
  第16章 非典型担保
   II譲渡担保~効力、対外的効力
【第11回】
  第16章 非典型担保
   II譲渡担保~対外的効力、集合物譲渡担保
【第12回】
  第16章 非典型担保
   II譲渡担保~集合物譲渡担保
   III売渡担保
   IV仮登記担保
【第13回】
  第16章 非典型担保
   V所有権留保
【第14回】
  第16章 非典型担保
   VIその他の担保
【第15回】
  まとめ