Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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担保物権法 池田 雄二
選択  2単位
【法律】 14-1-1210-3403-04

1. 授業の内容(Course Description)

 民法は財産法と家族法に分かれ、そして財産法は総則、物権、債権に分かれる。本講義では民法第2編物権の内、担保物権法を対象とします。なお担保物権法では民法に規定のある典型担保だけでなく、規定のない非典型担保も含めて学習します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①担保物権は人生の中で数度は関わります。例えば、質屋を利用した場合(質権)、マイホームやマイカーをローンで購入する場合(抵当権、所有権留保)等です。本講義ではこれらを法的に理解できる基礎的知識の習得を目標とします。
 ②本講義を習得すると、債権総則を理解しやすくなります。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 定期試験またはレポートによります。詳しくは初回講義で説明します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 <使用書>
 内田貴『民法Ⅲ(第3版)―債権総論・担保物権』(東京大学出版会、2005年)。
 <参考書>
 中田裕康他編『民法判例百選Ⅰ総則・物権[第6版]』(有斐閣、2009年)。
 瀬川信久他編『民法判例集 担保物権・債権総論[第2版]』(有斐閣、2004年)。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 次回講義に関わる教科書の該当部分を読んでくると理解しやすいでしょう。また講義は話中心ですから、メモをして、これをノートにまとめる等、自らの力で理解する姿勢が必要となります。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ①総則の知識は無論、物権法の知識が必要になります。
 ②どのよう形でも六法を閲覧できるようにして下さい。講義中の私語、ガムや食事(飲料を除く)、機械の使用により音を出す等、他の履修者に迷惑がかかることはしないで下さい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 担保物権法総論
【第2回】
 典型担保1(抵当権1:歴史、設定、対抗要件)
【第3回】
 典型担保1(抵当権2:効力の及ぶ被担保債権、目的物の範囲1)
【第4回】
 典型担保1(抵当権3:効力の及ぶ目的物の範囲2、物上代位1)
【第5回】
 典型担保1(抵当権4:物上代位とその実行1)
【第6回】
 典型担保1(抵当権5:物上代位とその実行2、法定地上権1)
【第7回】
 典型担保1(抵当権6:法定地上権2)
【第8回】
 典型担保1(抵当権7:抵当権の効力1:設定者の使用収益権限)
【第9回】
 典型担保1(抵当権8:抵当権の効力2:抵当権に基づく請求権)
【第10回】
 典型担保1(抵当権9:抵当権の効力3:第三取得者の地位、抵当権の実行)
【第11回】
 典型担保2(留置権、先取特権、質権)
【第12回】
 非典型担保1(買戻特約付売買、売渡担保、譲渡担保)
【第13回】
 非典型担保2(譲渡担保、仮登記担保、所有権留保)
【第14回】・【第15回】
 担保物権総括、試験のことなど