Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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特殊不法行為法 露木 美幸
選択  2単位
【法律】 14-1-1210-3405-04

1. 授業の内容(Course Description)

 民事責任の発生する根拠としては、債務不履行(民法415条)、不法行為(民法709条以下)があります。さらに、不法行為は、私法の三大原則のうちの過失責任の原則を基底にもつ原則的な不法行為たる一般的不法行為(709条)とその例外となる特殊不法行為(民法715条以下)にわかれます。
 本講義では、特殊不法行為の定義、立法趣旨、成立要件、法律効果について学びます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①法律学の応用的知識を身につける
 ②特殊不法行為事例に遭遇した際に、自ら問題を解決できる能力を養うこと。また、変容する社会にあわせて、いかなる法解釈であるべきかを自らの価値で導出できる力を養うこと。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末試験

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 講義レジュメを配布いたします。
 参考文献:吉村良一『不法行為法』(2010年・有斐閣)川井健『民法概論(4)債権各論補訂版』(2010年・有斐閣)、潮見佳男『不法行為法Ⅱ(第二版)』(2011年・信山社)、『民法判例百選II債権第6版』(別冊ジュリスト196号)など。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ニュースなどをみて特殊不法行為に該当する事件などをチェックしてみてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 特殊の不法行為は、思わぬところから責任が来る結果となりますので、現代の複雑化した社会では押さえておかなければならない不法行為の形態の一つです。実務の世界のさまざまな事件を、法律が用意した解決法でどのように対処するのか。また、法律が用意した解決法でままならない場合、どのような解釈をひねり出すのか。そのような問題の発見および問題解決方法の導出は、みなさんが将来社会に出た時に、自分自身で問題を解決するために必ず役立つはずです。ぜひ積極的に問題解決に挑んでみてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション(授業計画・成績評価など)
【第2回】
 一般的不法行為の復習
【第3回】
 監督者責任とは
【第4回】~【第6回】
 使用者責任とは
【第7回】・【第8回】
 土地工作物責任とは
【第9回】
 注文者責任とは
【第10回】~【第12回】
 共同不法行為とは
【第13回】
 運行供用者責任とは
【第14回】
 製造物責任とは
【第15回】
 まとめ