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授業の内容(Course Description) |
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2014年5月に運用開始5年を迎えることになる裁判員制度について、その制度の概要や導入の経緯から、導入前から指摘される理論的・実務的双方の問題点や、運用の実態、運用に伴い明らかになった問題点等を主に憲法学的見地から順次検討する。 前期は、対話形式での授業を中心とする。 また、これに加えて、受講者の希望進路に応じて、公務員試験の過去の問題等を利用して、憲法全般の基礎的知識の確認を行う可能性もある。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①自主的に研究や調査をし、その成果を口頭やレポートで発表することができるようになることを最終目的として、前期の授業では、専門的な法学文献や判例の読み方を身につける。 ②将来関わる可能性がある、裁判員裁判について基礎的な知識を習得するとともに、裁判員制度について説明を求められた場合に、大学で法学を学んだ者として説明ができるようになる。 ③ある法的制度について、感情や感覚ではなく、法学的な観点から理解・検討できるようになる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況・議論への参加状況などに基づく平常点評価。 6回以上欠席した場合は、不合格(R評価)とする。 A以上の評価については、出席とともに授業における相応の貢献が必要となる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストの指定はしないが、六法(出版社は問わない)は必携である。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業にあたって、事前課題を課す場合があるので、その際は指示に従うこと。 また、裁判員制度や憲法を巡るニュースに注意しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業には、出席は当然として、議論等に積極的に参加してほしい。また、最悪でも真摯に受講する学生の邪魔になるような行動は慎むこと。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】~【第6回】 裁判員制度を知ろう 解説書やPRビデオを通じて、裁判員制度の概要を知る。 【第7回】~【第14回】 裁判員制度の憲法論 ①裁判員制度違憲論を読む ②裁判員制度合憲論を読む ③最高裁判決を読む 【第15回】 まとめ
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