Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本文化演習(古典文学) I 鈴木 宏昌
選択必修  2単位
【日本文化】 14-1-1310-0303-07

1. 授業の内容(Course Description)

 清少納言の『枕草子』を読んでいきます。この作品には平安時代の宮廷社会の模様が鮮やかに描かれています。また、自然や人間、文芸や信仰など、さまざまな分野に関する観察や批評が述べられており、現代の日本の社会や文化について考えるうえでも非常に参考になります。
 『枕草子』の世界を理解するためには、作者の立場から文章を的確に読み解いてゆく必要があります。原文を丁寧に解釈して、作者の思考をたどっていかなければなりません。
 授業は、毎回、担当者が、現代語訳をつくり、興味をもった事柄については調査して、レジュメにまとめて口頭発表してもらいます。そして、自分の感想や意見を述べて、受講者全員で話し合っていきたいと思います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ・辞典類を参照して古典の文章を読解できる力を身につける。
 ・自ら課題を見出して調査し研究する力を身につける。
 ・調査した結果を口頭で発表し、文章にしてまとめる力を身につける。
 ・日本の文化についての深い教養を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席状況(50%)と発表・レポート(50%)によって総合評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは、こちらで『枕草子』のプリントを用意します。
 参考文献は授業中に指示します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業の予習としてプリントをよく読んできてください。そして、意味のわからない言葉については辞書などを使って調べてきてください。また、理解できない事柄については文章にしてまとめて授業時に質問してください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 全員、予習をしてきてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 『枕草子』についての解説。レジュメの作り方。辞典・参考書の話。
 担当者の割り当て。
【第2回】
 第53段「殿上の名対面こそ」第54段「若くよろしき男の」
【第3回】
 第55段「若き人、ちごどもなどは」~第60段「川は」
【第4回】
 第61段「あかつきに帰らむ人は」
【第5回】
 第62段「橋は」~第65段「草の花は」
【第6回】
 第66段「集は」~第70段「しのびたる所にありては」
【第7回】
 第71段「懸想人にて来たるは」第72段「ありがたきもの」
【第8回】
 第73段「内裏の局、細殿いみじうをかし」
【第9回】
 第74段「まいて、臨時の祭の調楽などは」第75段「職の御曹司におはします頃、木立など」
【第10回】
 第76段「あぢきなきもの」~第78段「御仏名のまたの日」を読む
【第11回】~【第15回】
 第79段「頭の中将の、すずろなるそら言を聞きて」を読む
 レポート提出