Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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小児保健 I 中川 栄二
選択  2単位
【スポーツ医療】 14-1-1333-3179-03

1. 授業の内容(Course Description)

 小児の保健には、小児の発達、発育、小児の栄養、子どものかかりやすい病気と事故、病気の予防と保健指導、小児の生活、環境と育児、小児の保健行政などが含まれます。子どもの発育発達の特徴を知ること、小児の生理、身体の働きを理解した後、生活習慣を含む衛生管理、救急処置を含む事故対策、小児疾患に対する処置・予防対策など、子どもの健康で安全な生活を守り育てるための知識を身につけることがこの授業の主な内容です。講義は、ビデオ動画や画像を多く使用し、毎時間講義スライド資料を配布しながら実際の小児の成長、発達や疾患についてわかりやすく説明します。講義で配布した資料は、定期試験の際に持ち込み可能です。小児保健Ⅱでは、器官別疾患についてさらに詳しく学びます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 小児は成長と発達を絶えず続けており、その生理は成人と大きく異なっています。小児の生理学的特徴、小児の成長、発達の特徴を理解します。小児では先天性疾患をはじめ、成人領域の疾患にはない疾患特殊性があり、これら疾患の病因、診断、治療に関する知識を獲得します。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業出席50%、試験(小テスト、総括テスト)成績50%ですが、出席状況を重視して成績評価をいたします。
 試験は各講義ごとに講義や講義配布資料を参考に小テストを提出していただきます。最終講義のときに総括テストとして講義資料持ち込み可能な記述式試験を行いますので必ず講義に出席してください。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考書:『よくわかる子どもの保健』竹内義博・大矢紀昭(ミネルヴァ書房)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 子どもの命や健康問題に直接かかわる科目であり、多くの知識が求められるため受け身の姿勢でなく、講義内容の復習をして自ら考えまとめるようにしてほしいと思います。講義内容は日々の生活や職場で役立つような実学中心の内容になっていますので、教育実習、職場実習や研修の際の参考にして欲しいと思います。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ビデオ動画や各種の画像を参照しながら、子どもの心と体の発達、子どもによくみられる疾病や異常についての具体的な知識を深め、日常生活における健康・安全管理の方法、そして病気やけがの際の応急処置などを学びます。講義内容に疑問があれば、積極的に質問をして下さい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 小児の身体発育と保育
【第2回】
 小児の体重、身長、頭囲、骨・歯の発達
【第3回】
 小児の神経系の発達、運動の発達、知的発達
【第4回】
 小児の発達検診について
【第5回】
 小児の神経の発達、てんかん、けいれん性疾患
【第6回】
 小児の呼吸生理、気管支喘息、心肺蘇生
【第7回】
 子どもの虐待について
【第8回】
 小児のアレルギーについて
【第9回】
 小児の知的障害、自閉症、発達障害について
【第10回】
 小児の運動発達障害、脳性麻痺、不随意運動について
【第11回】
 小児の感染、予防接種について
【第12回】
 小児の血液・腫瘍について
【第13回】
 子どもの睡眠リズムの発達、ホルモンについて
【第14回】
 小児の循環生理について
【第15回】
 まとめと前期総括試験