Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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教育学演習 I 成家 篤史
必修  2単位
【教育文化】 14-1-1333-3495-01

1. 授業の内容(Course Description)

 知識基盤社会における教育の在り方は、単に知識や技能を習得する(させる)だけではこと足りない。自己や学習対象への意味を変成させ続ける「学び」が求められてきている。教科体育においても同様で、自己や他者やモノとの関係の中で、運動の意味を立ち上げ、変成させ続けていくプロセスの中で技能や知識、社会性といったことなどを身に付けていくことが求められている。このような学習観を踏まえ、体育授業づくりの在り方を文献の輪読をもとに、参加者相互の対話を通して深め合っていく。
 本授業では、このような学術的視点と具体の体育授業を往還的に見つめ直していくことで、より良い教師としての基礎を身に付けることを目的とする。
 前期においては、関係論的な視点から体育授業づくりについて考察していく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ・現代に求められている体育授業の在り方について考察できる。
 ・体育授業の内容構成論について理解し、考察できる。
 ・体育授業の展開構成論について理解し、考察できる。
 ・自分なりのビジョンのもと、体育の授業づくりを構想することができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業参加態度(関心・意欲・態度)30%
 提案及び批判的複眼的応答(レポートを含む)70%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『学び手の視点から創る小学校の体育授業』鈴木直樹ら編著、大学教育出版

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 参考文献を輪読し、それをもとにして、提案及び議論を行う。参考文献を精読してくることはもとより、提案の担当になったときは、その準備を行う必要がある。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 学ぶことは、文化的実践への能動的参加である。そのため、授業に当然の如く出席し、同学の士と主体的に授業内容について語り合える準備をしてくること。
 参考文献を精読してくることは必須である。加えて、提案を行う場合は、理論的な根拠に基づき提案を行うこと。その際、自分のこだわりを明確にして行うこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 運動の意味生成としての体育授業
【第3回】
 体育の存在論
【第4回】
 体育の内容論・特性論
【第5回】
 体育の目的・目標論、単元論
【第6回】
 体育の学習形態論・学習過程論
【第7回】
 体育の学習評価論
【第8回】
 体育教師の指導論、観察行動
【第9回】
 体育の教師力向上とは
【第10回】
 実践を構想する
【第11回】~【第14回】
 実践提案と省察
【第15回】
 本演習のまとめ レポート