1. |
授業の内容(Course Description) |
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春期同様、西洋の文学・文化に触れることを目的とします。秋期の授業は、文学とはなにか、文学を読み解くとはどのようなことかという方法論的な問いから出発します。これを起点として、世界有数の移民国家であるアメリカにおいて、20世紀(とくに第二次世界大戦)以降、多くのヨーロッパ系、さらにアジア系の文学者の影響とともに形成された文学研究、文学理論の歴史を概観してゆきます。その際、具体的な文学作品の読解例とともに解説することで、それぞれの研究手法の独自性をより明確にすることも試みます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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イギリス、そしてとくにアメリカを中心に形成されたさまざまな文学研究の手法を知ることで、文学のみならず、あらゆる物事を多角的にとらえ、柔軟なものの見方とともに自分の意見を言語化する力を養うことも目標とします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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講義への積極的な参加(出席・感想カードを含む)30%、筆記試験(教科書持ち込み可)70%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書: 初回の授業で指定します。このほかに毎回資料(ハンドアウト)を配布します。 参考文献:ジョナサン・カラー『文学理論』荒木映子・富山太佳夫訳(岩波書店、2003年)。 テリー・イーグルトン『詩をどう読むか』川本皓嗣訳 (岩波書店、2011年)。 ピーター・バリー『文学理論講義――新しいスタンダード』高橋和久監訳(ミネルヴァ書房、2014年)。 その他の参考文献は講義中に適宜指示します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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配布した資料および教科書・参考文献をよく読み、講義内容をより深く理解しておくことを望みます。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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世界の文学や文学の読み方そのものに興味のある学生の参加を歓迎します。また、授業への積極的な参加や発言(出席・感想カードを通じて)を望みます。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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(※ 場合によって、扱う内容の順番が前後することもあります。) 【第1回】 イントロダクション――そもそも文学研究・文学批評とは何か 【第2回】 批評の危機、危機の批評――人文学の意義 【第3回】 S・フロイトと精神分析的批評――グリム童話とセクシュアリティ 【第4回】 フロイト以後の精神分析的批評とセクシュアリティ――ヘンリー・ジェイムズの小説を例に 【第5回】 フェミニズム批評――チック・リット(chick-lit)の紹介も踏まえて 【第6回】 文学批評と人種――マーク・トウェインの小説を例に 【第7回】 中間まとめ 【第8回】 ポストコロニアル批評――いくつかの小説を例に 【第9回】 ポストモダンと受容理論について 【第10回】 ニュー・クリティシズムからディコンストラクションへ――ポール・ド・マンの修辞学的読解 【第11回】 ド・マン後期の批評――「美学イデオロギー」とは 【第12回】 美感的なものをめぐる新たな潮流(1)――ロマン主義とド・マン 【第13回】 美感的なものをめぐる新たな潮流(2)――21世紀における「美感的なもの」と文学批評 【第14回】 試験の論述問題に関する事前説明とデモンストレーション 【第15回】 これまでのまとめと試験
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